「“脇役”でもスターのように輝く」八村塁27歳、NBAレイカーズ3年目で確立した“コネクター”という役割「ルイはものすごく重要な選手でした」 

　レイカーズが今季からヘッドコーチに迎えたレディックHCは、シーズン当初から八村の実力を評価し、スターターとして起用すると明言していた。と同時に、ディフェンスやリバウンドでそれまで以上のプレーをしてほしいと成長を求めてもいた。八村は、そんなコーチ陣の信頼に応えて、これまで以上にチームに貢献できる選手になろうと努めた。

　NBAに入った当初からミッドレンジのシュート力に定評があった八村は、最初の数年でシュートレンジを伸ばし、3ポイントシューターとしてリーグでもトップクラスの成功率をあげる選手になっている。昨季の成功率42.2％はリーグ12位。今季はレディックHCから「もっと3Pを打つ本数を増やしてほしい」と言われたのを受けて、1試合あたりの試投数を昨季の3.4本から4.2本へと1本近く増やしながら、成功率も41.3％（リーグ23位）と、昨季とほぼ同じレベルを保った。プレイオフ5試合では、レギュラーシーズンより1試合あたり2本多い平均6.2本の3Pを打ち、成功率も48.4％まであげている。

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ディフェンスでも課題克服

　一方で、弱点としては、ディフェンスでは判断に甘さがあり、長身の割にリバウンドが取れないといったことが以前から指摘されていた。特にプレイオフの戦いでは、そんな弱点を相手から狙われ、攻撃の的となることも多かった。

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　今シーズンもそういった場面がまったくなくなったわけではないが、昨季までよりは確実に減っている。たとえ狙われても、屈せずに踏ん張る場面も増えてきた。リバウンドも、ゴール下で必死に自分より大きな選手をブロックアウトしたり、ポジション争いをするなど、数字に表れる以上に身体を張ってリバウンド争いに絡む場面が増えてきた。

　レディックHCは、シーズン後の会見でこうも言っていた。

「ルイはすばらしいシーズンを送ったと思います。攻守においてとても重要な存在で、今シーズン私たちがやっていたことにおいてものすごく重要な選手でした。（故障で）欠場した試合では、ルイがどれだけ重要な存在なのかがよくわかりました」

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