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「さ、37手詰め」名人・藤井聡太“私服姿で詰将棋マスター”に観る将マンガ家ビックリ「藤井棋聖相手に“賞金5000万円ドリーム”なるか」
posted2025/05/02 11:08

4月の将棋ハイライト。イラストは関連記事などからご覧になれます!
text by

千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Nanae Suzuki/Junsei Chida
世間はゴールデンウィークに突入した中で、将棋界も様々な出来事が起きています。4月のトピックスをイラストで振り返っていきましょう!
1)タイトル戦で“驚きの挑戦者決定”
今回はまず、棋戦と女流タイトル戦の挑戦者決定で驚きの出来事が続きました。何より驚きだったのは、第36期女流王位戦です。
女流名人防衛を果たした福間香奈五冠に対して、西山朋佳女流三冠が挑むという構図ではあったのですが、西山女流三冠が体調不良(お大事に……)によって出場辞退となり、挑戦者決定戦で敗れた伊藤沙恵女流四段が急きょ繰り上げ出場となりました。その準備だけでも大変かと思うのですが、24日の第1局でなんと先勝! 五番勝負であることを踏まえれば大きな1勝を挙げました。出場決定が対局2日前だったのにスゴすぎます。
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八大タイトルでは、藤井聡太七冠が保持する第96期棋聖戦の挑戦者が杉本和陽新六段に決まりました。挑戦者決定戦の相手は藤井七冠に対して王将戦、名人戦と番勝負が続く永瀬拓矢九段。評価値的には永瀬九段に傾いていた中、気迫の指し回しで杉本六段が逆転劇を完遂し、自身初のタイトル挑戦となりました。
「杉本六段は米長邦雄永世棋聖門下、最後の弟子としても知られています。昨年度のABEMAトーナメントでは兄弟子の中村太地八段が指名候補にしつつも、杉本六段を研究会に誘っているという広瀬章人九段が指名するなど、トップ棋士にも一目置かれる存在のようです。どんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね」(編集担当さん)
棋聖戦といえば、賞金が特別賞を含むと5000万円(!)に増額というニュースもありました。絶対的な藤井七冠相手に竜王戦ドリームならぬ棋聖戦ドリームを杉本六段がつかむのか……。
2)名人戦も叡王戦も目が離せないワケ
現在行われている2つのタイトル戦についても、結果と今後の日程を見ていきましょう。