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チーム打率は1割台…低迷する中日打撃陣でブライト健太に高まる“待望論” 救世主になれる? 覚醒気配の25歳に感じた大学時代との「ある変化」 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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posted2025/04/18 06:00

チーム打率は1割台…低迷する中日打撃陣でブライト健太に高まる“待望論” 救世主になれる? 覚醒気配の25歳に感じた大学時代との「ある変化」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今季、徐々に覚醒の気配を漂わせている中日4年目のブライト健太。打撃不振に悩むチームを救う起爆剤となれるか

 その年のドラフト1位候補と注目されていた快速サウスポー・隅田知一郎(西日本工業大→西武1位入団)の勝負球のクロスファイアーを、上武大・ブライト健太中堅手(当時4年)が、しっかり振り抜いたスイングから、神宮の左中間中段あたりまで飛ばしてみせたから驚いた。

 私はブライト選手の高校時代をチラッと見てはいるが、上武大に進学してからはずっと「消息不明」が続き、実際に公式戦に出場するようになったのは、この4年生のシーズンに入ってから。目立つビジュアルもあって、たちどころに注目の的になった。

 1位指名・ブライト健太外野手(上武大)、2位指名・鵜飼航丞外野手(駒沢大)……右の長距離打者不足を一気に解消しようと、2021年ドラフトでの中日は、学生球界の右のスラッガー候補を上位で立て続けに指名し、見守る野球ファンを大いに驚かせたものだ。

シーズン開幕…ブライト健太に見えた「変化」

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 そして、そこから3シーズン。

 一軍、二軍を行ったり来たりを繰り返した中日・ブライト健太選手の、特にそのバッティングに、今季開幕早々「変化の兆し」が見えてきているように思う。

 開幕一軍メンバー入りしたブライト選手。右打ちの外野手は細川成也選手と2人だけだから、貴重な存在だ。

 開幕4試合目の巨人戦から代打で起用され、先発左腕・井上温大投手から四球をもぎ取り、2死一、二塁とチャンスを広げた。

 この場面を映像で見ていて、ある“変化”に気付いたのだ。

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#2に続く
中日「4年連続最下位」危機から脱出なるか…25歳ブライト健太に感じる主砲の気配 思い出される高校時代の“片足ケンケン事件”ってナンだ?

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