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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平の同僚「スイングがおかしくなった…」魚雷バットは“魔法のアイテム”ではない? 米識者は未来を予言「ゴルフみたいにバットを選ぶようになる」
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2025/04/10 11:07

MLB開幕直後から話題を独占する魚雷バット。大谷翔平は使用に慎重なコメントを残しているが…
「私はもともとバットの先の方に重量があるのを好むが、このバットは先の重量が軽減されている。だから合わないのかもしれない。一部の選手には合うとしても、たぶん私には合わないのだろう」
多くの選手が興味を持ち、試してはいても、魚雷バットは誰にでもフィットするものではないという答えがここから見えてくる。スイング、ミートポイントの傾向によって効果は変わってくるし、マンシーの言葉通り、重量配分への好みや適合も存在するに違いない。
ジャッジ、大谷翔平は無関心?
マンシーのようにスイングが合わない選手もたくさんいるに違いない。大谷翔平も可能性は否定しないまでも、実戦での使用には慎重な姿勢を見せている。
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また、震源地であるヤンキース内ではブームに近いものが生まれているのは事実だが、全選手が使用しているわけではない。中でも昨季58本塁打でMVPを獲得し、今季もチーム1の6本塁打を放っているアーロン・ジャッジは「すでにうまくいっているのになぜ何かを変えようとするのか」と無関心だった。
魚雷バットを“球団としての努力の成果”と話すブーン監督にしても、開幕直後の自軍の猛打はバットによるところが大きかったという見方を否定している。
「(魚雷バットは)私たちの行く末を予感させるようなものではないと思う。この週末の出来事(打棒爆発)とは関係ない。選手によっては、少しずつ助けになるかもしれないというだけ。それが私の見方だ。最終的には、選手次第だよ」