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「オオタニのハイライトが楽しみなんだ」ジャッジもトラウトもプホルスも…大谷翔平のホームランに最強打者がウキウキ「アイツの本当の力だ」 

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posted2025/03/16 17:00

「オオタニのハイライトが楽しみなんだ」ジャッジもトラウトもプホルスも…大谷翔平のホームランに最強打者がウキウキ「アイツの本当の力だ」<Number Web> photograph by Robert Gauthier/Getty Images

プレシーズンマッチ巨人戦でいきなりホームランを放った大谷翔平

 このように話すや否や、第2打席に入った大谷はバットを一閃し、ボールはライトスタンドへ。その打球を見守ったジャッジは、フアン・ソトと笑うしかなかった。冒頭の言葉のように、シーズン62本塁打のリーグ記録を持ち、通算315本塁打のスーパースラッガーでさえ魅了される存在なのである。

「屋根の上まで!」トラウトがウキウキ

<名言2>
見たか! 屋根の上までボールを飛ばしたぞ。
(マイク・トラウト/Number1069号 2023年3月9日発売)

◇解説◇
 大谷の強烈なパワーと技術が可能にするホームランは――ネクストバッターサークルで次打者を務めるベッツが目を丸くしたこともあるように――超一流のメジャーリーガーの感情も動かす。その代表格はエンゼルス時代の“兄貴分”であるトラウトだ。

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2023年スプリングキャンプでのこと。全体キャンプ初日、フリー打撃に臨んだ大谷は22スイングで柵越え10本を数えたそうだが、そのうちの1本はライト後方にあるクラブハウスの屋根にブチ当てる超特大の一撃だったそう。これにはエンゼルスの象徴であり、のちにWBC決勝で名勝負を繰り広げることになるトラウトも、ただただ大はしゃぎしていた。

プホルス「広角に使うのが本当のショウヘイの…」

<名言3>
引っ張る時は引っ張ればいいが、広角に使うことがアイツの本当のパワーなんだ。
(アルバート・プホルス/Number1035号 2021年9月9日発売)

◇解説◇
 大谷はメジャーリーグ挑戦当初から、仲間たちを驚かせてきた。その代表格はエンゼルス1年目、ともに戦ったプホルスだ。

 プホルスの放った703本塁打はバリー・ボンズ(762本)、ハンク・アーロン(755本)、ベーブ・ルース(714本)に続く史上4位。現役ラストシーズンとなった42歳の2022年にもシーズン24本塁打を放ったレジェンドも、大谷の長打力を認めている。

 プホルスは2021年のオールスターゲームで大谷がホームランダービーに出場した際、携帯電話をかけてこんなふうに話したという。

「僕がショウヘイに言ったのは、引っ張らず、左中間へ打てということ。春季キャンプ中にしても、公式戦の間でも、打撃練習を見ていると、彼はフィールド全体に打ち分ける」

 巨人戦での大谷は変化球を巧みにバットに乗せてライトスタンドへと運んだが――ドジャースタジアムで見せてきたように、カブスとの開幕戦ではセンターから逆方向へと放り込む驚きの一撃を見せることになるか。〈大谷とドジャース特集:つづく〉

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