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「オオタニはスイングの判断がよくない」大谷翔平に“予想外の苦言”も…「ドジャース・ロバーツ監督52歳は名将なのか?」現地取材で分かった“監督の正体”
posted2024/11/29 11:03
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph by
NIKKAN SPORTS
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ドジャースの監督、デーブ・ロバーツは「オオタニはメジャー最高の選手」と公言して憚らない。だが一方で、彼は決して大谷翔平を特別扱いしない。
メッツと対したリーグ優勝決定シリーズ、第5戦のことだった。ロバーツは試合中のテレビ中継でこう言及したのだ。「初回の内野ゴロでショウヘイは(三塁からホームへ)走らないといけない状況だった。でも止まってしまった。それで流れを相手に渡してしまった」。この発言に日米メディアは色めき立った。試合後すぐに“異例の苦言”の見出しが躍った。
公の場で大谷について批評めいた言葉を発するのは、これが初めてのことではなかった。
大谷が月間打率1割台というスランプに陥った、8月中旬のことだ。ロバーツは次のように語っていた。
「打席での流れが一貫していないと思う。ストライクゾーンが見極められておらず、スイングの判断がよくない。ここ3週間、四球率がかなり下がっている」(地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』ビル・プランケット記者/現地8月18日記事)
監督が不調の選手について言及する。極めて一般的な風景である。一方で、10年総額1000億円の巨額契約、史上初の50-50……と、大谷の実績が報じられるたびにこうも思った。前代未聞のスーパースターにおもねることなく意見できる監督なんているのだろうか。だからこそ、ロバーツの客観的な発言や態度は新鮮だった。
ロバーツが指摘した「“四球数”と“構え”」
リーグ優勝決定シリーズ第2戦、敗れた試合後の会見。その日ノーヒットに終わった大谷の状態について記者から問われたロバーツの言葉だ。