テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

大谷翔平が「実力がなくて引退、って時が来るかもしれないし」と語った26歳時…微妙な心理と「二刀流を当たり前と思うな」エンゼルス元監督の重い言葉 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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photograph byNanae Suzuki

posted2025/03/18 11:05

大谷翔平が「実力がなくて引退、って時が来るかもしれないし」と語った26歳時…微妙な心理と「二刀流を当たり前と思うな」エンゼルス元監督の重い言葉<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2023年、エンゼルス時代の大谷翔平。唯一無二の二刀流として評価を得るまでに至った彼は、どんな言葉を残していたか

 また、近年メジャーのドラフトで二刀流選手が複数人指名され「二刀流の扉を開いた」ということについて質問されると、「開いたということはないですけど、やりたいと思った人たちがやれない環境にはならないでほしいなと思っていたので、最初にやるものとしては、ある程度幅が広がったことはよかったなと思っていますし、何かまたわからないこと、調整の仕方とか手伝えることがあれば、もちろんオープンにしたいなと思っています」と続けた。

 この会見から1カ月後の2023年8月に、その「たとえば、もう一回ケガをして」ということが現実に起きてしまった。翌月に自身2度目の右肘手術を受け、2024年は打者に専念した。

31歳シーズンの二刀流復帰…当たり前とは思わずに

 2025年に投打二刀流復帰のシーズンを迎え、7月には31歳になる。

 二刀流はまだまだ見てみたいが、それを継続できるのは「当たり前のことではない(Don't take it for granted)」と胸に刻みながら取材しなければと思っている。〈つづく〉

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「大谷翔平は気恥ずかしいのかも」と思ってたら…“ふと口にした二刀流”に番記者たちがザワついたワケ「人間らしさを垣間見たようで」

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