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世間が知らない“英名門で14戦13発”日本代表FW「ダイゼンは決定力が大きく改善」得点王間近で英国人記者、監督・同僚も騒然「まさに絶好調だね」
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アレックス・オヘンリーAlex O’Henley
photograph byAlan Harvey - SNS Group/Getty Images
posted2025/03/06 17:00

セルティックでゴールを量産している前田大然。英国人記者に本音で評価してもらった
日本のファンにとって、前田の猛烈なハイプレスはもう長く見慣れたものだろう。ただし各国の1部リーグと域内の最高の国際大会で、これほどまでに落ち着いてゴールを決める前田の姿は、初めて目にしているに違いない。
“伝説FW”以来のCL4ゴール、今年は14戦13発
今季のチャンピオンズリーグでは、グループフェーズ第1節のスロバン・ブラチスラバ戦で大会初得点を決めると、第2節のボルシア・ドルトムント戦でも連続ゴール。第5節クラブ・ブルッヘ戦では貴重な同点ゴールを奪い、16強入りをかけたプレーオフでは6度の欧州制覇を誇るバイエルン・ミュンヘンを相手に、第1戦でゴールを挙げている。
セルティックで過去にチャンピオンズリーグで4得点をマークしたのは、セルティックで伝説的なキャリアを築き上げたFW、あのヘンリク・ラーションだけだ(ヨーロピアン・カップ時代まで遡れば、1977-78シーズンにジョー・クレイグが記録している)。
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「まさに絶好調だね」と前田を評したのはスコットランド代表MFカラム・マクレガーだ。現在31歳の主将は、2025年に出場した14試合で13得点を挙げている日本人の同僚を完全に信頼している。
「ダイゼンにとって最高のシーズンに違いない。ファーポストに猛然と駆け込む姿を見れば、ゴールへの意欲の高まりがはっきりとわかる。フィニッシュの精度も上がっているね。シーズンの残りもこの調子を維持してほしい。彼はうちのトッププレーヤーだから」
得点王も視野…自信を新たにした“あるゴール”
スコティッシュ・プレミアシップで決めたゴール数は、本稿執筆時点で12。トップとは1差の2位で最近のゴールペースを踏まえれば、得点王も十分に視野に入る。そんな現在27歳のストライカーがゴール前で自信を新たにしているのは、2月5日のダンディーFCとのリーグ戦で決めたチームの4点目に表れている。〈つづく〉
