テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「オオタニ、HR打ったね」隣の米国人記者がスマホ撮影…カオスな大谷翔平ドジャース取材現場「報道陣50人超。vs菊池雄星の質問にたどり着けず」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/05 17:00

MLB開幕に向けて準備を進める大谷翔平。ドジャースキャンプの取材現場はどのような雰囲気になっているのか
私はなんとか本塁打の打席の狙いや手応えを質問できたが、数分前に中継局のNHK単独インタビューで質問していた内容と丸被りという痛恨のミスを犯した。肝心の菊池との対決に関する感想や、試合直前の練習に関する質問までたどり着けず、何ともやり切れない気持ちとなってしまった。
この囲み取材直後に球団のSNS班は、大谷が愛車ポルシェに仕掛けられたデーブ・ロバーツ監督のイタズラに困惑する様子を撮影し、すぐにアップ。話題が盛り沢山の1日となった。
投手復帰、新たな家族の誕生…特別な1年になるはず
昨季は前人未到の「50-50(54本塁打、59盗塁)」を達成し、自身の初のプレーオフ進出どころか、初のワールドシリーズ制覇まで達成した。ワールドシリーズ連覇を狙う今季はオープン戦初戦で先頭打者アーチという、これまたとんでもない好スタートとなったことは驚き以外の何物でもない。
3月18、19日に東京ドームでの開幕シリーズ、その後は2年ぶりの投手復帰も待っている。昨年末には真美子夫人の妊娠を公表。大谷家にとって、新たな家族が誕生する意味でも、また特別な1年となりそうだ。大谷はいつだって想像を超えてくる。今季終了後、まだ誰も想像していないような未来が待っているような気がしてならない。〈大谷特集:つづく〉
