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グラビアタレントで新人レスラー・橘渚は「ミラクルを起こすタイプ」デビュー戦では過呼吸も「プロレスはメチャクチャ楽しい」《特別グラビア》
posted2025/03/12 11:00

マリーゴールドの新人プロレスラー・橘渚の特撮インタビュー
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Shiro Miyake
女子プロレス団体マリーゴールドに所属する勇気みなみと咲村良子、橘渚は、プロレス入りする前から仲がよかった。勇気と咲村は事務所が違うもののアイドルグループCLIP CLIPのメンバー。
橘は黒髪エモーションというアイドルデュオに所属しており、咲村とは事務所が同じだ。そして3人とも、グラビアタレントとしても活動している。いわば“グラビア三銃士”だ。
生まれた“プロレスとの縁”
最初にプロレスラーとしてデビューしたのは勇気だった。一昨年、アイスリボンと連動した映画企画に参加したのだ。プロレスを題材にした映画の出演者を募集、出演の条件がレスラーデビューというもの。過去にも同様の企画が行われ、志田光や藤本つかさといったトップ選手を輩出している。
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だが勇気が参加した作品は撮影開始前に頓挫。企画の仕切り直しを余儀なくされる。参加者の誰もが戸惑う中で、勇気はアイスリボンを離れた。
しかしプロレスとの縁は切れなかった。ジュリア、林下詩美らスターダムを離れた選手、スタッフがマリーゴールド設立に動き出していたのだ。代表はスターダムを設立したロッシー小川氏。注目度抜群の新団体だ。
CLIPCLIPのプロデューサー(咲村と橘の事務所の社長)は妻が元プロレスラーということもあり、プロレス界の事情に詳しかった。勇気はマリーゴールドに入門して再デビューを目指すことに。社長に勧められて橘も練習に参加する。2回目の練習からは咲村も加わった。
アイドル志望→紆余曲折の芸能人生
橘は紆余曲折の芸能人生を送ってきた。16歳でアイドルになったが実家から現場に通う生活。学業との両立ができなかった。高校卒業後に上京したが、事務所のギャラ未払いなどうまくいかない。今の事務所に落ち着いたのは21歳の時だった。
もともとはアイドル志望だが「グラビアも自分そのものを見てもらえるので楽しいです」と言う。さすがにプロレスは「顔に傷ができるんじゃないか」と遠慮するつもりだったが、社長は「大丈夫大丈夫」となぜか太鼓判。
「ちゃんとした受けの技術を身につければいいんだからって。そんなもんなのかなと思ってプロレスを始めて、確かに顔に傷がついたことはないんですよ。でも他の箇所はケガだらけで(苦笑)」