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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
デビュー16日でベルト奪取…「誹謗中傷ありますよ」山岡聖怜18歳が語る“現役高校生レスラーのリアル”「プロレスは勇気をくれた仕事」《特別グラビア》
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/02/15 18:01

高橋奈七永とのタッグでマリーゴールド・ツインスター王座に輝いた山岡聖怜(18歳)。デビューわずか16日での快挙だった
「タッグでは途中で肩外しちゃったんです。大丈夫かなあ、と思ったんですが、最後、うまくジャーマンスープレックスで完璧に丸め込んだ。そういう運がある。ケガは年中つきものです。アマチュアの時もやっているんですよね。プロレスだから大丈夫だというのはないです。ケガとは常に隣り合わせですから」
小川は山岡に期待を寄せる。
「プロレス界を変えるくらいにがんばってほしい。タレントが転身した訳じゃない。今は、そういうのが主流になっているじゃないですか。でもアマチュアで競技をやっていた子が成功する、という例を作りたい。プロレス大賞の新人賞とか、今、可能性があることに突き進んでほしい。それは結果で、周りが判断することですけれど。山岡はマリーゴールドで大きな役割を担っていると思っていますよ。マリーゴールドを象徴しなくてはいけない。その一人だと思います。精神的にはあまり強くはないですよ。でもそれを乗り越えて行かなきゃいけない。今の子はそうですよね。我々の昭和と令和では、生きてきた過程が違うので仕方ないのかなあ。でも、いろいろなものを吹き飛ばすパワーを持ってほしい、と思っています」
山岡聖怜にとってプロレスは「勇気をくれた仕事」
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2月20日に高橋と山岡の「パッション親子」は後楽園ホールでツインスターのタッグ王座初防衛戦がある。相手は林下詩美とビクトリア弓月で、どちらもシングルのチャンピオンだ。ワールド王座を持つ林下と、スーパーフライ級王座を持つ弓月の存在を山岡はどう感じているのだろうか。
「少しは構えてます。でも、試合前から怯えたくないし、歴とか関係ない。パッション親子で、パッションな気持ちを持って勝ちます!」
最後に「山岡聖怜にとって、プロレスってなんだろう?」と聞いてみた。
「新しい人生」「勇気をくれた仕事」という答えが返ってきた。そして、まっすぐカメラを見つめて宣言した。
「20歳までにシングルのベルト取ります!」
<前編とあわせてお読みください>
