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「マリーゴールドのスーパールーキー」山岡聖怜18歳とは何者か?「自分を過大評価していました」試合後に涙…高校生プロレスラーの素顔《特別グラビア》

posted2025/02/15 18:00

 
「マリーゴールドのスーパールーキー」山岡聖怜18歳とは何者か?「自分を過大評価していました」試合後に涙…高校生プロレスラーの素顔《特別グラビア》<Number Web> photograph by Essei Hara

「マリーゴールドのスーパールーキー」とプロレス界の注目を集める山岡聖怜。18歳の現役高校生レスラーでもある

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 山岡聖怜(せり)は18歳の高校生でプロレスラーだ。マリーゴールドの「スーパールーキー」と呼ばれている。野球ならエースナンバーの「18」を背負っている。今年の1月3日にデビューして、わずか5試合目の1月19日にはタッグ王座を獲得した。小学生の時、レスリングを「面白い」と思った山岡は、初めてプロレスに出逢った日にジュリアに魅せられたという。18歳とは思えない大人びた視線と、子どものような愛くるしさが同居している。

「学校が荒れていた時期」に出逢ったレスリング

「子どもの頃ですか? 幼稚園に行っていましたけど、日本語が通じない子どもでした。今も通じないですけど(笑)。『セリは笑っとけばかわいいからそれでいいよ』って。エイリアン、宇宙人って呼ばれていた。聞かれても、質問の意味がわからないんです。ボーッとはしてないです。普通にバカなんです」

 山岡が通っていた福岡県の小学校はかなり荒れていたという。

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「学校は途中まで好きで、途中から嫌いで……でも先生が好きだと楽しくて。先生が嫌われていた年は、もう学級崩壊しちゃってました。学校には行くけれど、授業には出ないことも。外で遊びましたね。鬼ごっことか。今ならスマホでしょうけど、自分の時は。小4の頃が一番(学校の荒れ方が)激しかった」

「いつからか記憶はないんですが、ウェイクボード。小学1年生の時にはもうやってました。ママがやっていて、おじいちゃんが舟を操縦してました。ほとんど毎日のように。最初の頃は海で、それからケーブルパーク、人工の池です。川でもやりました。怖くはなかったです」

 話を聞いていると、暗くなった隅田川に山岡は目をやった。

「なんかエモいですね。ここでもウェイクボードできますよ」

 ウェイクボードはかなりうまくなったという。だが、そんな山岡にレスリングとの出逢いがやってくる。山岡は4人兄弟だ。兄がいて、2つ違いの姉がいて、弟がいる。

「お兄ちゃんきっかけでした。兄が遊びで相撲をやっていた時に、100キロくらいの人を投げた。そうしたら、見ていた人に兄が『レスリングやればいいじゃん』と言われて」

 山岡は兄についてレスリングの練習を見に行った。

「楽しそうだから私もレスリングやりたいって言ったんです。そうしたら『ウェイクボードかどっちかにしなさい』って」

 ウェイクボードにはすでにスポンサーがついていたから、金銭的にもクリアしなくてはいけない面があった。家族と話をして、山岡はレスリングを選んだ。

【次ページ】 グラビアアイドルの姉と、愛犬との生活

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