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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
デビュー16日でベルト奪取…「誹謗中傷ありますよ」山岡聖怜18歳が語る“現役高校生レスラーのリアル”「プロレスは勇気をくれた仕事」《特別グラビア》
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/02/15 18:01

高橋奈七永とのタッグでマリーゴールド・ツインスター王座に輝いた山岡聖怜(18歳)。デビューわずか16日での快挙だった
心ない誹謗中傷も…憧れのジュリアから届いた助言
出身地の福岡県の県花は梅だ。
「梅干し大好きです。母とかおばあちゃんが樽にいっぱい、1年分つけていました。梅の木があって、私も梅を取りに行って。ママは梅酒や甘い梅のシロップも作ってましたね」
山岡はすぐお腹が空いてしまうようだ。取材も食事をしながら話を聞いた。
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「好物は肉。牛の方がいいかな。生肉好きです。ステーキと焼肉、どっちも好き。選べないです。ステーキはレア。焼肉もちょっとしか焼かない。タンは厚いのです。それから、野菜。あと刺身。最近は生ガキも食べています。前は当たりたくなかったから食べなかったんですが、最近は当たってもいいかなって」
本当に生が好きなようだ。そう言いながら、山岡はメニューから肉ではなくエビを選んだ。
「ママはエビとカニ、アレルギーなんです」
料理のエビの写真を撮って嬉しそうに母親に送ると、「写真ヘタクソじゃないですか」とスマホを見せてきた。
「誹謗中傷ありますよ。こないだは欠場とグラビア雑誌の発売が重なっちゃって、『調子に乗るな』とかいろいろ。ジュリアさんに相談したら、忙しいのに連絡くれて『自分を信じて、私は味方だから』って言ってくれました。うれしかった。ジュリアさんのように格好いい、強い女性になりたい」
「マリーゴールドの象徴に」ロッシー小川の期待
マリーゴールドのロッシー小川代表が山岡との出会いや印象を語ってくれた。
「去年の8月、芸能プロの社長の紹介で『やりたい』ということで初めて会ったんです。ああ、こういう子が来るんだ。これは何とかしないといけないな、と思いました。もともと下地はあるので、まず練習はロープワークだったり、プロレス的な技術ですよね。それを覚えていく。他のものはできていたんで。それから練習を始めて、デビュー戦が1月ですから早いんじゃないですか。デビュー戦は親心で見ていたので、うまくやってほしいなあ、と思っていました。今、プロレスの試合でお客さんが静まって見ることってあまりないので、そういうレスラーが誕生したんだなあ、と。攻防で見せられる、グラウンドで見せられるのは理想ですから」