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「栗山英樹のもとに井端弘和が!」日本ハムキャンプでWBC監督“青空会談”が実現…「そこは考えておかないと」新庄監督とも話したこととは 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/02/10 17:01

「栗山英樹のもとに井端弘和が!」日本ハムキャンプでWBC監督“青空会談”が実現…「そこは考えておかないと」新庄監督とも話したこととは<Number Web> photograph by Kou Hiroo

日本ハムキャンプを訪れた日本代表・井端弘和監督。前監督の栗山英樹氏とも話す場面も

 日本ハムは一軍がここ名護市、二軍はさらに北の国頭村でキャンプを張っているが、ケージに背番号「127」つまり育成枠の選手が入ってバットを振っている。

 カナダ出身の山口アタル。2022年のドラフト前に自ら売り込んで、日本ハムの入団テストを受けて育成ドラフト3位で入団した異色の選手だ。

 もともと身体能力は抜群のものがあったが、入団後は故障続きだった。しかし新庄監督が自主トレでの頑張りを評価して、一軍キャンプに抜擢したのだ。山口の売りは何と言ってもバッティングだ。鋭いスイングを見せていた。

「栗山監督が言っていましたけど…」

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 球場の入り口で、侍ジャパン、井端弘和監督の囲み取材が始まった。前述したように新庄監督とのやりとりについての話の後、実に30分もの間話し込んでいた栗山英樹CBOとの会話に質問が集中した。

「前回大会(第5回WBC)はどのような形でメジャーリーガーたちに声をかけたのか、について教えていただきました。どのような形で、どのような順序で。でないと(それが決まらないと)、日本の選手も選べないので、どのタイミングだったのかを教えてもらいました」

 WBCでは球数制限が設けられ、投手起用がキーとなる。

「栗山(前)監督が言ってましたけど、先発は4回と思って(予定して)いたのが、みんな3回までだったと。やっぱりそこはイメージしておかないといけないのかなと思いました」

 小さな声でとつとつと語ると、最後に「いい時間を過ごさせていただいた」と言い残して、阪神がキャンプを張る宜野座へと移動していった。〈つづく〉

#3に続く
「撮れ高が…」テレビ局ガッカリ…楽天キャンプに行ったら“じつは多い”非公開練習、現場の実態「黄色いビブスの取材クルーが所在なく」
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