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「撮れ高が…」テレビ局ガッカリ…楽天キャンプに行ったら“じつは多い”非公開練習、現場の実態「黄色いビブスの取材クルーが所在なく」

posted2025/02/10 17:02

 
「撮れ高が…」テレビ局ガッカリ…楽天キャンプに行ったら“じつは多い”非公開練習、現場の実態「黄色いビブスの取材クルーが所在なく」<Number Web> photograph by Kou Hiroo

久米島から沖縄本島に移り始めている楽天キャンプ。非公開練習だとどんな感じ?

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広尾晃

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 球春到来。2月に入ってのキャンプインで各球団はどのように過ごしているか。テレビカメラに映らない風景を中心に、沖縄キャンプの様子を追う。〈NumberWebレポート〉

 東北楽天ゴールデンイーグルスは、2005年に創設されて以来、沖縄県久米島でキャンプを張っていた。那覇から飛行機で30分足らずの離島だ。巨人に加入した田中将大も、ここでプロ生活をスタートさせた。久米島空港にはイーグルス、そして田中の展示があった。

久米島から沖縄本島にシフトしているワケ

 楽天は一時期、一軍、二軍ともに久米島でキャンプをしていた。そのため久米島町は楽天がキャンプ地に使うにあたり、球場周辺を改修するなど整備を行った。サトウキビ畑の中にある久米島野球場は肥料の臭いが漂って独特の雰囲気があった。

 しかし2012年に沖縄本島の金武町(きんちょう)に金武町ベースボールスタジアムが開設されると、春季キャンプは徐々に金武町にシフトした。今では、久米島では二軍が一次キャンプを張るだけになった。「我らがイーグルス」を応援してきた久米島の人には残念なことだが、この背景にはプロ野球の「キャンプでのチームの仕上がり」が年々早くなっていることがある。

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 以前なら2クール目終了(10日目くらい)まで、春季キャンプはトレーニング、練習が主体だった。紅白戦をすることはあっても、対外試合は少なかった。だが最近は、かなり早い時期から対外試合を組むことが多くなった。離島の久米島では一軍と二軍の練習試合なども行われていたが、対外試合のためには沖縄本島に遠征するか、相手に来てもらうしかない。こそれもあって本島の金武町に新しくできた球場に本体を移転したのだ。

 金武町ベースボールスタジアムからは、宜野座村の阪神キャンプや、名護市の日本ハムキャンプとも沖縄自動車道一本でつながっている。選手のトレーニング環境は圧倒的に向上した。ただファンにとって金武町は、アクセスが良いとは言えない。那覇からは「77系統」で球場最寄りバス停まで直通バスが出ていたが、利用者減少のため、今年1月19日に直通バスはなくなった。今は高速のインターチェンジを降りてバスを乗り継ぐことになるが、連絡は非常に悪い。レンタカーを借りるファンは問題ないが、公共交通を使うファンは行きづらくなった。

 その金武町は「金武町フットボールセンター」で、1月12日から2月1日まで、浦和レッズが春季キャンプを張っていた。この町は「スポーツ振興」を柱に掲げているが、アクセス問題解決に取り組むべきではないか――という私見である。

非公開練習…報道陣はキッチンカーで

 さて2月4日、結構な時間をかけて金武町ベースボールスタジアムに9時半に入ったのだが――この日はメイン球場で「非公開練習」が11時半まで続いた。

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