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「私もユウキから“ポイフル”をもらった」米記者の心もつかんだ河村勇輝のキャンディ作戦…”メンフィスの人気者”が進むべきリアルな未来像とは? 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byAP/AFLO

posted2025/02/06 17:03

「私もユウキから“ポイフル”をもらった」米記者の心もつかんだ河村勇輝のキャンディ作戦…”メンフィスの人気者”が進むべきリアルな未来像とは?<Number Web> photograph by AP/AFLO

グリズリーズにすっかり馴染んだ様子の河村勇輝(23歳)。後半戦はNBAでのプレータイムをさらに増やせるか

 何より、グリズリーズに魅力を感じさせたのは、ギルヤードはリッチモンド大時代の4年間で合計466スティールを挙げ、NCAAの歴代最多スティール記録を持つ選手だったこと。そのディフェンス力はグリズリーズには魅力的だった。シュート力の向上が思わしくなかったためにギルヤードはチームには残らなかったが、その存在自体はユウキにとってもいい指標になると思う。

 ユウキはパスの能力ではギルヤードよりも上であり、あとはシュート力、ディフェンス面の向上が際立つようになればグリズリーズか、あるいは他のチームでもっと活躍できるようになる。3Pの精度、守備向上という2つがポイントになるに違いない。

「スミスのようになれるんじゃないか」

 少し長期視野でユウキが目指すべき選手として、いいパサーであり、ディフェンスでもゲームチェンジャーになった小柄なガードの名前を挙げておきたい。スターではなくとも、NBAで14シーズンにわたってプレーしたイシュ・スミスだ。

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 スミスはスピードがあり、それを上手にプレーメイキングに生かしていた。ディフェンスでも相手にプレッシャーをかけ、それほど長いプレータイムではなくとも、コートに立てば違いを生み出せる“ディファレンスメイカー”だった。それゆえに、多くのチームを渡り歩きながらも長いNBAキャリアを築いた。

 ユウキもスミスのようになれるんじゃないかと思う。1試合で10〜15分をプレーし、アシストを稼ぎ、ジャンパーも決め、セカンドユニットを機能させるのがメインの仕事だ。同じくサイズ不足でもNBAチームから必要とされ続けたスミスこそがユウキが目指すべき理想形になるのだろう。

【次ページ】 「ユウキは“キャンディマン”になった(笑)」

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