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「PSGをブ然とさせた」中村敬斗ゴール&お膳立て伊東純也が喜ぶ“会心の1枚”「関根大輝も試合後…」ランス“日本人3兄弟”を現場で撮った
posted2025/01/29 17:30

伊東純也と中村敬斗。新加入の関根大輝とともに、スタッド・ランスを支える一員である
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
強く冷たい雨の降るパリでの撮影となったリーグ・アン第19節、パリ・サンジェルマン(PSG)対スタッド・ランス戦。ランスは、日本代表でもある中村敬斗が伊東純也とのコンビネーションから決めたゴールもあって、リーグ首位のPSGから貴重な勝ち点1を手にした。
1月25日、フランスの首都パリへ向かった。日本からのフライトが主に到着するのは、欧州の玄関口であるシャルル・ド・ゴール空港になるが、バルセロナから向かったのは、パリ南部に位置するオルリー空港である。
2024年パリオリンピックに合わせ延伸されたメトロ14番線が、空港と市内中心部を30分ほどで結ぶ。無人運行のメトロは、ストの多いパリでもその影響を受けないという。ただこの週末には技術的な工事が行われており、空港の14番線乗り場は封鎖されていた。特に代替方法の案内なども見当たらず、戸惑いを隠せない大きな荷物を抱えた沢山の旅行客の姿があった。
新加入・関根はチームに溶け込もうとしていた
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PSGのホームスタジアムは、16区にあるパルク・デ・プランス。キックオフの21時05分に合わせるかのように次第に雨脚が強くなっていった。その中で前述した2人の日本人プレーヤーは、ペアでパス交換をするなど入念なアップに励んでいた。
さらにこの冬の移籍市場で柏レイソルよりランスに加入した関根大輝は、初のベンチ入り。一見するだけで「大きいな」と感じさせるその体躯は、一緒にボール回しをする外国人選手にも全く引けを取らない程で、積極的に声を上げ、笑顔を見せてチームに溶け込もうとする姿勢が見てとれた。
リーグでは首位に立つPSGだが、チャンピオンズリーグでは後塵を拝し、プレーオフ進出の瀬戸際に立つ。リーグフェーズ突破に大事な試合が、ランス戦の前後を挟んでおり、この日もバルコラ、ヴィティーニャ、ネベスらが控えになっていた。
ただ直近のCLマンチェスター・シティ戦では、4-2で逆転勝利している。勝利の立役者でもある10番ウスマン・デンベレはこの日も先発しており、キックオフ直後は勢いそのままにホームチームがランスを押し込む展開が続いた。
守備に追われても伊東、中村ともに持ち味を出した
ランスの両翼として攻撃を担う右の伊東、左の中村も守備対応に追われる時間が増えた。