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「本当は大谷vs.朗希を見たかった…」“ドジャース佐々木朗希”論争にLA名物記者が意外な本音「オオタニの一部になるのはもったいない逸材」
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byReuters/AFLO
posted2025/01/24 17:01

ドジャース入団が発表された佐々木朗希(23歳)。ロサンゼルス・タイムズの記者に意見を求めた
佐々木個人にとっても、やはりドジャースはいい環境だと感じている。パドレス、ブルージェイズも本意ではなくとも「君がくるなら先発は6人ローテーションにする」と伝えてはいたと思うが、実際には大谷を抱えるドジャースだけが6人ローテが必須のチームだった。ローテーション構成で余計な重圧はなく、佐々木も“いずれ中4日で投げなければいけない”といったプレッシャーを感じないで済む。
彼がパドレスに入っていたらどうだったか? 9月の大事な時期に2ゲーム差くらいで2位につけていたとして、佐々木が好調だったとすれば、「中4日で先発してくれ」という声が出ていたかもしれない。大谷がいるドジャースに入った時点でそれはない。同時に佐々木が課題のスライダーに磨きをかけたいのであれば、シーズン中にそれをやりながらでも勝てるだけのチーム力がドジャースにはあるのも大きい。
「大谷のレガシーの一部になる可能性も」
一応、マイナス面を挙げておくと、ドジャースに行くことで、佐々木は自身のレガシーを築くのではなく、大谷のレガシーの一部になってしまう可能性はある。他のチームに行っていれば、個人のストーリーを紡ぐことができた。それが大谷の同僚となったおかげで、“大谷がマイケル・ジョーダンで、佐々木はスコッティ・ピッペン”といった存在になってしまうのかもしれない。
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その点は気になるが、あくまで投手としての成長ということを考えれば、資産に恵まれたドジャースは最も理に適うチームだった。