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「40歳まで現役やろうよ!」DeNA森原康平を支える地元・広島の「秘密基地」に潜入…“チーム森原”の若手も音を上げる!? ピラティストレとは
posted2025/01/20 11:00
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Takashi Ishizuka
プロ野球選手にとって、オフシーズンの過ごし方というのは、長く激しい戦いがつづくペナントレースを乗り切るために、今や非常に重要な要素となっている。
「いかに充実した自主トレを過ごし、十分な準備をしてキャンプインできるか。ここで1年が決まるといっても過言ではないと思います」
こう語るのは、昨シーズン、横浜DeNAベイスターズのクローザーとして日本シリーズ制覇に貢献をした森原康平だ。
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今シーズンでプロ9年目の33歳。昨季はブルペン勢として唯一、開幕から最後まで一軍に帯同されると、29セーブを挙げ、胴上げ投手にもなった。
ハマの鉄人の「秘密基地」に潜入
30歳をまわっても、球速や筋力データなど常にマックスを更新しつづけている“ハマの鉄人”である森原をオフシーズン中に支えているのが、生まれ故郷の広島県福山市神辺町にある『Studio TAIKA』だ。
1月上旬の朝8時、閑静な住宅街にある、シックな装いの建物のなかに入ると、広々とした明るく清潔感のあるスペースに、あまり見慣れないピラティスのマシンや、ウェイトトレーニングの器具があった。
そこには森原がおり「明けましておめでとうございます!」と言って、手を差し出してくると、にやりと笑った。まるで「秘密基地にようこそ」といった風情である。
「チーム森原」が登場
ほどなくすると、自主トレをともにする同チームの坂本裕哉や中川虎大、そして今季、日本ハムと育成契約をした清宮虎多朗が姿を現した。清宮は、楽天時代の森原のチームメイトである。
通称『チーム森原』。
森原を中心に、昨年ブレイクを果たした若手の坂本、中川、そしてこの日はヘルニア手術の経過観察のため参加していなかった徳山壮磨といったブルペンを支えた面々からなる自主トレ仲間である。若手たちは、昨オフから参加した『Studio TAIKA』でのトレーニングがシーズンを戦う上で大きな力になったと口を揃えて言う。