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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「クボが街角で神対応。弟とも」「怒りのゴールを謝罪…バルサ戦後に監督ベタボメ」スペイン通外国人記者が知る久保建英“ソシエダで愛される素顔”
text by
セルヒオ・レビンスキーSergio Levinsky
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/01/20 17:01
2025年のスタートを快調に切った久保建英。外国人記者の視点で斬る
第5節アヤックス戦では、アンデル・バレネチェアの先制点をアシストした後に自らもネットを揺らし、第6節ディナモ・キーウ戦では、シェラルド・ベッカーのゴールをお膳立てしている。
「とてつもない天与の才」バルサ戦でのベストプレー
ただし今季前半戦の最大のハイライトは、ゴールに直結する活躍こそなかったものの、当時首位のバルセロナを1-0で破ったラ・リーガ第13節ではないだろうか。その2週間前にレアル・マドリーを4-0で下し、意気も軒昂にサン・セバスティアンに乗り込んできた名門を相手に、集中力を極限まで高めてそれを維持し、CBイゴール・スベルディアと同数の3度のタックルを成功させるなど、守備面でも大きく貢献した。
「フィジカル要素が強くなってきた現代のサッカーの中で、フィジカルの部分でもバルサに負けなかったということは、チームとして自信になります」
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久保は試合後、クラブの公式YouTubeでこう語っていたが――国内外のコンペティションで、背番号15はチームに欠かせない存在となっているのだ。
「彼(久保)にはとてつもない天与の才がある」とアルグアシル監督は話した。
「そこにメンタリティーと攻撃性が加わり、日に日に成長を感じている。私は常に、ピッチ上の主役になってくれと、彼に伝えているよ」
◇ ◇ ◇
19日のバレンシア戦で久保は過密日程を考慮され、後半途中出場となった。ソシエダは0-1で敗戦し、背番号14が不可欠な存在であることを皮肉にも示したが――イングランドやスペインの強豪クラブが熱視線を寄せるという「移籍の噂」が日本でまことしやかに流れている。果たしてレビンスキー記者の視点で、どのようにとらえているのか。〈つづく〉