「日本人専属スタッフの有無は見直すべき」あるMLB球団職員の本音…日本人メジャーリーガー活躍の裏で賛否両論「身内意識が招く誤解」とは？

　昨年12月にテキサス州ダラスで行われたウインターミーティングであるメジャー球団に長く勤める日本人球団職員がこんな話をした。

「日本人選手には専属通訳がつき、専属のトレーナーなどもついて来る場合がありますが、そろそろ真剣に見直す時期に来ていると感じますね。専属スタッフがクラブハウスにいるのは日本人選手だけ、と言ってもいいでしょう。日本の選手がよりノーマルな立場になる、新しい時代に向かうためには、専属スタッフの有無を考え直すことは、必要なことだと感じています」

MLBで日本人を特別扱いする時代は終わったか？

　言いたいことは、日本人選手を特別扱いする時代は終わったのではないか。他国の選手と同様となることが、より日本人選手の評価を高め、新たな時代へと繋がるのではないか、という問題提起だった。この言葉には強く同意した。

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　日本から新たに海を渡ろうとすれば、選手たちは専属通訳やスタッフの契約を球団に求める。選手にとっては未知なる新たな世界での挑戦。不安を取り除き、野球に集中するためには、必要なスタッフと言える。受け入れる球団側としても、是が非でも欲しい人材だ。この時点では受け入れる球団が多い。

　だが、野茂英雄の挑戦から31シーズン目。この間に様々なかたちで起こった選手と球団間の“ミスコミュニケーション”を見聞きしてきた者として、疑問を抱いてきたのも事実だ。

　こんな数字がある。

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