「両親もつらい時期だったかと」イップスに襲われた山本由伸世代のドラ3新人「キャッチボールすら…」元ロッテ右腕26歳は、大学院生になっていた 

「仲の良い選手はいましたが、周囲に相談できる人がいなかったこともあって、自分で溜め込んでしまって。人に頼ることができないというか、頼り方がわからなかったみたいな感じでした。両親もすごく心配はしてくれていたと思うんですけど、僕からもそんなに野球の話もしなかった。両親にとってもつらい時期だったとは思います」

　島のロッテでの成績は、いずれもイースタン・リーグで以下の通りだった。

　2017年 3登0勝0敗0S 1.2回6四球0三振 率43.20
　2018年 11登0勝0敗0S 11.2回12四球8三振 率10.80
　2019年 20登0勝1敗0S 18回16四球11三振 率2.00

3年目オフ、育成契約を断り…大学入学へ

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　転機は21歳、3年目のオフにやってきた。

「3年目のオフに育成契約という提示はいただいたのですが、いろいろ自分で考えて、ここは1回切り替えて別の道を進んだ方がいいかなと思いました。このままやっても良くなる未来は見えないし、今、野球をやっていることがストレスだと思って、環境を変えようと思ったのです」

　人生の転身として選んだのは――大学への進学だった。〈つづく〉