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“共演NG”中日ドラ1・金丸夢斗、有名審判員の父が「ただ一度だけ息子の試合を裁いた日」マスク越しに見た投球に「いい投手になったなあ…」
posted2025/01/09 11:02
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
JIJI PRESS
間もなく始まる新人合同自主トレで最も注目を集める選手といえば金丸夢斗(関西大)だろう。ドラフト1位で4球団競合の末、セ・リーグ最下位から巻き返しを目指す中日が引き当てた。1月8日、ナゴヤ球場に隣接した「昇竜館」に入寮した際にも多くのマスコミが集まった。
昨春の侍ジャパン強化試合にも招集された、誰もが認める大学ナンバーワン投手である。しかし、一部の野球ファンに言わせれば「あの金丸の息子」となる。
父は有名審判員
父親の雄一さん(48歳)は、阪神水道企業団に勤める公務員であると同時に、アマ野球の審判員としての顔を持つ。自身も兵庫県の県立高校で三塁や一塁を守った元球児だが、甲子園とは無縁だった。だが夢をあきらめきれず、24歳で一念発起。公務員との二足のわらじを履き、審判員の道を歩み始めた。念願の甲子園デビューを果たしたのは2011年夏。大会2日目の第1試合、習志野対静岡で三塁塁審を務めた。
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「自分にとって一番覚えているのもその試合ですね。といっても緊張で頭の中は真っ白。ただ、初めての甲子園だったので家族に見に来てもらったんですよ」