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猛牛のささやきBACK NUMBER
「毎っ年じゃないですか! 自分はTのそこが嫌だった」オリックス・安達了一が明かす闘病と“盟友”T-岡田との絆「あいつは全然聞いてくれない(笑)」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2024/12/31 11:07
低迷期からオリックスを支えた2人には強い絆がある
「自分はTのそこが嫌だった」
T-岡田は、オフシーズンの自主トレで追い込みすぎて、2月のキャンプイン前に怪我をすることが多かった。
「毎っ年じゃないですか! 本当に毎年のようにそういうのがあって、自分はTのそこが嫌だった。怪我するっていうのが嫌だった。だって(シーズンを)全力でやってほしいじゃないですか。
だから開幕に合わせてほしいのに、Tは下手くそだから、キャンプインに合わせちゃって、頑張りすぎちゃう。開幕に合わせろって言っても、ダメでした。『オレ安達とは違うし』となっちゃう(苦笑)」
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そんなやりとりを経て、同じタイミングで引退を迎えることになるのは、やはり縁なのだろう。
支え合った2人の絆
9月13日に行われた安達の引退記者会見の最後に、T-岡田が花束を持って会見場に現れると、安達は「Tかい!」とおどけた。
だが、会見中に安達が唯一声を詰まらせたのは、T-岡田はどんな存在だったかと質問された時だった。
「Tとは、弱い時から2人で支え合ってきた。どうやって強くするかというのをいろいろ話した仲でもありますし、すごくいい関係でいられた。Tがいたからここまでできたというのはあるんで、感謝しています。本当に、いてくれてよかったなと思います」
寂しさはあれど、低迷期からチームを支えてきた2人が、リーグ3連覇と日本一を経験してから去ることができたことに、ファンは安堵しているに違いない。
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