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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ミトマ、エンドウ、カマダ…注目してる」「クボはひょっとしたら我々の元に」元バルサとブラジル名手の日本代表評が“100%お世辞”ではなさげ
posted2024/12/01 11:01
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Hiroaki Sawada
バルサとブラジル名選手の慈善試合にて…
11月17日、ブラジル南部クリチーバで開催されたバルサ・レジェンズとペレ・ペケーノ・プリンシペ(以下、ペレPP。ペレの遺族が設立した慈善団体と提携したチーム)のチャリティーゲームの取材に訪れた。
試合後、スタジアム地下2階のプレスルームで監督と選手代表による共同記者会見が行なわれ、それと並行して同じ階にあるミックスゾーンで選手に短いインタビューができると聞いていた。
じつは、編集者から「もし可能なら……欧州で活躍する日本人選手や最近の日本代表について知っているかを聞いてほしい」という依頼を受けていた。できるだけ不自然にならない方法で、いかにして質問を投げかけるか、また1人で来ているので、ほぼ同時に進行するはずの共同会見と選手へのインタビューをどうやってこなすか、を考えながら地下へ降りた。
まずプレスルームを覗いたが、地元メディアの姿はまばら。すぐに会見が始まりそうな気配は感じられない。一方、ミックスゾーンにはかなりのメディアが集まっていた。思案した末、プレスルームとミックスゾーンを行き来しながら様子を伺い、早く始まった方へ行くことにした。1人で2人のアタッカーをマークしているDFの気分だった。
ワシントンが注目している日本人選手4人とは
試合が終わって40分ほどがたった頃、三々五々、ミックスゾーンに選手が出てきた。その中に、ワシントンの姿があった。彼には、これまでブラジル国内で3度インタビューしており、少なくとも僕にとっては“旧知の間柄”だ。
手を振って合図したところ、気が付いてくれ、人懐っこい笑みを浮かべて近寄ってきてくれた。彼は後半に出場し、ゴール前に張っていたが、クロスが合わず、無得点に終わった。
――ワシントン、久しぶり。お疲れ様です。今日の試合は楽しめましたか?
「ああ、楽しかったよ。普段から友人とボールを蹴っているから、まずまず体も動いたしね。でも、点が取れなくて残念だった」
――今日の試合とは関係ないのですが、最近、日本代表の試合を見ていますか?
「ああ、この前(15日)のインドネシア戦を見たよ(注:日本がアウェーで4−0で快勝)。今の日本は、アジアのレベルをはるかに超えたプレーをしているね。すごいじゃないか」
――ありがとう。かつての日本代表とどこが違うと思いますか?