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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ミトマ、エンドウ、カマダ…注目してる」「クボはひょっとしたら我々の元に」元バルサとブラジル名手の日本代表評が“100%お世辞”ではなさげ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2024/12/01 11:01
会見場に出席したフェレール監督とエジミウソン。彼らから聞いた日本代表評とは
「日本は2002年ワールドカップでブラジル代表の一員として優勝した最高の思い出がある国で、その後も何度も訪れている。
Jリーグの各クラブによる選手育成が成功しており、リーグのレベルが向上し、今では数十人の日本人が欧州で活躍している。フェレール監督が言ったように、僕もいずれ日本人選手がバルサに入団し、のみならず主力として活躍すると考えている」
ココと同様、この2人のコメントにも多少のリップサービスが含まれているのは確かだろう。それでも、2人が全く心にもないことを話した、という印象は受けなかった。
かつて長友佑都がインテルで2011年から18年までレギュラーとして活躍し、レギュラーではなかったが2012年から14年まで香川真司がマンチェスター・ユナイテッドで、宇佐美貴史がバイエルンで、2014年から17年まで本田圭佑がACミランでプレーした。
ビッグクラブのレジェンズに加わる日を夢見て
現在、欧州のクラブでプレーする日本人選手は50人を超える(アジアでは圧倒的に多い)。
このうち、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの5大リーグのクラブに在籍するのはその半数程度。ただし、欧州チャンピオンズリーグを制覇したことがあり、現在も優勝を争うようなビッグクラブに在籍するのは遠藤(リバプール)、冨安(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)の3人に留まる。
とはいえ、ブライトンの三笘、スポルティングの守田英正ら近い将来、ビッグクラブに加わる可能性を持つ選手が少なくない。そして、世界トップクラブで長年、主力として活躍するような選手が出てくるまで、本当にあと一息なのだ。
そのような日本人選手が1日も早く出現し、国内リーグや欧州CLで活躍して世界中のメディアとファンから喝采を浴び、ひいては引退後も「レジェンズ」に加わって世界各地を巡回する日が来ることを願いながら、スタジアムを後にした。〈第1回からつづく〉