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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ミトマ、エンドウ、カマダ…注目してる」「クボはひょっとしたら我々の元に」元バルサとブラジル名手の日本代表評が“100%お世辞”ではなさげ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2024/12/01 11:01
会見場に出席したフェレール監督とエジミウソン。彼らから聞いた日本代表評とは
「テクニック、フィジカル、戦術理解、精神力などすべての点で、格段に進歩している。年々、Jリーグのレベルが上がっているし、多くの選手が欧州クラブに在籍し、なおかつチームにとって重要な選手となっているからね」
ミトマ、エンドウ、クボ、カマダなど…
――欧州でプレーする日本人選手の中では、誰に注目していますか?
「三笘(薫)、遠藤(航)、久保(建英)、鎌田(大地)など大勢いるよ」
彼と話していると、エジムンドがやってきた。ただし、多くのジャーナリストに囲まれており、なかなか近付けない。すると、元イタリア代表左サイドバックでバルサ所属歴のあるフランチェスコ・ココがやってきた。
――お疲れ様です。日本のメディアなのですが、今年7月からパルマでプレーしているGK鈴木彩艶を知っていますか?もし知っていたら、彼への評価を教えてください。
「ああ、もちろん知っているよ。まだ若いけれど、身体能力が非常に高く、フィードもうまい。将来がとても有望なGKだと思う」
――彼は、時折、ハイボールの処理を誤ることがあるのですが……。
「イタリアは、偉大なGKの産地だ。今後、セリエAでもまれてさらに成長するはず。彼もきっと偉大なGKになるよ」
短いインタビューであると、こういう決まり切ったやり取りになることが多い。社交辞令が入っていると思うが、彼はGK出身ではないし、これ以上の深いコメントを求めるのは困難だろう。
ロマーリオとリバウドは逃したが…
ロマーリオがやってきた。
彼は、我々紙媒体の記者の手前に陣取っていた中継テレビ局のインタビューに一言、二言答えた。それから歩き出したが、地元の紙媒体の記者たちから声をかけられても素通り。特別に入場を許されていた車椅子の若者と一緒に写真を撮った後、すぐに立ち去った。ピッチ内よりずっと速かった。
リバウドも来たが、彼もテレビへのインタビューだけでバスに乗ってしまった。
僕がプレスルームとミックスゾーンを行き来するのを眺めていた広報担当者が「プレスルームで監督と選手代表の会見が始まるぞ」と教えてくれたので、そちらへ走った。
公式戦であれば、監督と選手代表の会見はチーム別に行なわれる。しかし、これは親善マッチなので、両チームが一緒に行なった。