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大谷翔平に名物記者ズバリ「アンチも認めざるを得ない」オオタニvsジャッジ“アメリカで激論”のウラで…聞かれたジャッジ本人の“ある答え”
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byAFLO
posted2024/10/25 11:02
ワールドシリーズでジャッジとの対戦が実現する大谷翔平
上級編集者のジェーソン・カタニア氏は「毎日のように本塁打や盗塁を決めるオオタニはよりスリリングでドラマチックだった」と大谷に1票を投じ、データ分析担当のマイク・ペトリエロ記者は「ジャッジは打撃に関しバリー・ボンズやベーブ・ルースらに匹敵するレベルでオールラウンドな数字を刻んでいる」とジャッジに1票を投じるなど激論となっていた。8月21日付の米経済誌フォーブス電子版も「ジャッジとオオタニ、ベストはどちらか」のタイトルで記事を掲載し「ジャッジとオオタニは独特な存在。どちらも勝敗を左右する力を持っている。2人がメジャーでプレーを続ける限り、どちらが優れているかという議論は続いていくだろう。どちらがベストか。それは見る者の主観で変わるのではないか」と論じている。
「ショウヘイのすごいところ」を聞かれたジャッジの“答え”
ジャッジは大谷をどう見ているのか。
ワールドシリーズが開幕する3日前、本拠地ヤンキースタジアムで会見を行った際に地元メディアに「ショウヘイのすごいと思うところ」を問われたジャッジはこう答えた。
「打率も残せるし、パワーもあるし、スピードもある。今季50盗塁以上を記録し、彼がやってのけたことはさんざん語られているけれど、それでもまだまだ十分に語り尽くされていないと思うくらいすごい。彼はとてつもないアスリート。野球界最高の選手。野球界を代表する存在だ」
ジャッジにとってはメジャー9年目、大谷にとっては7年目にしてともに初のワールドシリーズ。
「彼とはレギュラーシーズンでこれまでも対戦してきたし、僕の頭を越すホームランを打たれたこともある。だが今度はより大きな舞台で最高の瞬間で対戦する。これが実現するのはクールだし、僕も彼とのマッチアップを楽しみにしている」
ジャッジはそう言いながら目を輝かせていた。