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「山本由伸に愛された男」中日・高橋宏斗は新生ドラゴンズの希望の光「“4年目の由伸さん”も“神様”も超えた」価値ある二つの数字とは
posted2024/10/13 17:00
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
Nanae Suzuki/JIJI PRESS
3年連続最下位、そして立浪和義監督の辞任。暗いニュースが続くドラゴンズだが、よくネット裏の解説者から聞かれるのが「戦力はある」という言葉だ。それを裏付けるように、投手からは3人のタイトルホルダーを輩出した。
「うちの宏斗」は希望の光
高卒4年目の高橋宏斗が、1.38というハイクオリティで最優秀防御率に輝き、育成ドラフトから入団2年目の松山晋也が43ホールドポイントで最優秀中継ぎ、ライデル・マルティネスも43セーブで最多セーブに輝いた。先発、セットアッパー、クローザーと、それぞれの持ち場でリーグ最強を証明したわけだ。チームとしての骨格はある。3人ともまだ若く、さらなる伸び代も期待できる。
なかでもドラゴンズファンの希望の光となっているのが高橋だろう。昨年のWBCに続いて、今回のプレミア12の日本代表メンバーにも選ばれており、エース格としての働きを期待されている。今シーズンの高橋は開幕は二軍と出遅れたものの、12勝4敗と最下位チームにありながら大きく勝ち越した。もちろん十分に立派な成績だが、それ以上に素晴らしいと言えるのが防御率と被本塁打数である。
「フォークの神様」を超えた22歳
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1.38は球団では杉下茂が1954年に残した1.39を上回り、70年ぶりに2リーグ分立後の最高値を更新した。
「もちろん杉下さんのお名前は知っています。残念ながら僕はお目にかかることはできなかったんですが、フォークボールを(日本では)初めて投げたんですよね? 僕もスプリットを得意にしているので、お話しする機会があればいろいろと教えていただきたかったです」