「ショーマの芸術性は僕のお手本でした」

　最後に、宇野昌磨の引退について聞かれたマリニンは少し悲しそうな表情になった。

「この夏、一緒にアイスショーに出たのですが……彼が競技を引退すると聞いたときは本当に残念に思いました。少し前に、彼はしばらく競技の休みをとって五輪シーズン前に戻ることも考えていると聞いていたんです。ショーマは僕にとって常にインスピレーションを与えてくれる存在だったので、引退してしまったことはとても悲しくて、言葉になりません。彼の芸術性をずっとお手本にしてきたんです。素晴らしいクリエイティブなスケーターで、すべてのプログラムが好きでした。彼は僕にとってアイコン的な存在だったんです。引退してしまって、すごく悲しく思っています」

　惜しまぬ称賛の言葉と、何度も繰り返した「upset」（悲しみ、動揺）という言葉に、宇野昌磨がどれほどマリニンにとって大事な存在だったのかが感じられた。

　スケートアメリカは、10月18日からテキサス州アレンで開催される。

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