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「若い選手は嫌いですか」エディー・ジョーンズが覚悟して挑む”難しい手術”…ラグビー日本代表“夏の総決算”で完敗「100回でも何回でも謝る」

posted2024/10/01 17:12

 
「若い選手は嫌いですか」エディー・ジョーンズが覚悟して挑む”難しい手術”…ラグビー日本代表“夏の総決算”で完敗「100回でも何回でも謝る」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

フルバックで起用した李承信(15番)に言葉を送るエディー・ジョーンズHC

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Kiichi Matsumoto

 うーむ。

 2024年、エディー・ジャパン夏の総決算、パシフィックネーションズカップ ファイナルシリーズの決勝。日本はフィジーに17対41で完敗、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は記者会見で、こう総括した。

「セットピースのコンテスト、ブレイクダウンのコンテスト、そして空中戦。すべての局面で勝つことができませんでした」

 前半30分まで内容もスコアも互角に渡り合ったが、残り50分はフィジーに支配を許し、後半は大きく点差を広げられた。

 日本は再建途上のチーム。それが現実だった。

緊張感が走ったエディーの言葉

 記者会見場に緊張感が走ったのは、10月下旬から始まるオータムテストのメンバー編成に関し、ベテランの招集について質問が飛んだ時だった。ジョーンズHCはトーンを一段階下げ、こう言った。

「これまで何度も言ってきましたが、それでも伝わっていないなら謝罪しますし、100回でも何回でも伝えます。いまの日本には新しいスコッドが必要なのです」

 久しぶりに、ジョーンズHCの感情のタガが外れたように思えた。

「前回のワールドカップ(W杯)で日本は、とても年齢層の高いシニアプレイヤーたちで戦いました。今回、自分が就任した際に任された仕事というのは、ジャパンの新しいスコッドを形成することです。みなさんは、若いプレイヤーは嫌いですか? 本当に何度でもお伝えします。自分は100パーセント、若い世代、次の世代のプレイヤーたちを育てていかなければならないと確信しています。新しくフレッシュなタレントを発掘していきます」

 熱っぽいが、どこか冷めた感じもあった。久々に会見場でヒリヒリした。

【次ページ】 犠牲にするしかなかった“次世代の発掘”

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