濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「リングに上がるな」と言われたプロレスデビューから3年…セクシー女優を引退、ちゃんよたがボディコンテストで見せた筋肉美「凄く幸せ者です」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2024/10/01 11:07
8月24日のマッスルゲート神奈川大会、ウーマンズウェルネス部門で準優勝を果たした際のちゃんよた
準優勝でも「めちゃくちゃ悔しいです」
コンテストに向けて摂取カロリーを減らしてきたが、トーナメント前日、当日は少し増やした。炭水化物の量もやや多めに。
「そうしないと試合でエネルギー不足になってしまうので」
筋量を増やす増量期には、人生最大の体重を記録。そこから絞った体は一目で分かるくらいシャープだった。動きも落ちていない。むしろ軽い分だけ動きやすいという感触もあったという。
ただどうしても、試合翌日のコンテストでは「絞り」が甘くなってしまった。ほんのわずかな差ではあるのだが、1週間前とは違う。もちろん最初からそのつもりで、仙台大会を最大のターゲットにして調整し、狙い通りに優勝している。
それでも神奈川大会の準優勝は「めちゃくちゃ悔しいです」とちゃんよた。コンテスト前日に試合に出たこと=絞りが甘かったことばかりを敗因だと捉えてはいなかった。
「そこを言い訳にしたくないというのもあるんですけど、神奈川大会に出場した人たち、特に優勝した方は凄く絞れてたんですよ。自分が仙台大会と同じ仕上がりだったとしても、勝てていたかどうか分からないです」
「減量も含めて楽しく挑戦できた」と語るワケ
あくまで厳しい見方は、負けず嫌いゆえか。ここから先の“闘い”もある。仙台大会で優勝し、12月22日のジャパンカップ(全国大会)出場権を獲得しているのだ。2週間ほど普段の食事に戻して、それ以降はまた減量生活に。
全国大会には地区大会の優勝者だけが参加するから、よりハイレベルなコンテストになる。そのためにはシチュエーションの違う2大会を経験しておいたのもプラスかもしれない。ステージ上のちゃんよたを見ていると、ウェルネスで重視される下半身の筋量は十分に見えた。あとはやはり絞りが重要だし、コンテストに勝つためには細かい部分も必要だ。
「マッスルゲートはスプレータンニングが禁止なので、しっかり日焼けもしておかないと。中途半端だと悪い意味で目立っちゃいますね。ポージングもこれからの課題です。レッスンで言われたのは、力を入れるだけではダメだということ。ウェルネスは脚の筋肉重視なので脚には力を入れながら、上半身はリラックスしたほうがいい。そういうことがまだうまくできていないですね」
勝つためには入念な準備が必要で、しかしそれは大変だというだけでもなかった。率直に「楽しかったです」と振り返る。結局は日々の努力がものを言う世界。ちゃんよたはそれが好きなのだ。
「コンテストの直前になって慌てても、どうにもならない。大事なのは積み重ねだし、減量も含めて楽しく挑戦できたなと思います」