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ゆりやん、唐田えりか熱演『極悪女王』で思い出す…“1984年伝説の青春ドラマ”「応募3500人、北斗晶が入門決意」「鬼コーチ役は和田アキ子」 

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高木圭介

高木圭介Keisuke Takagi

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2024/09/26 11:03

ゆりやん、唐田えりか熱演『極悪女王』で思い出す…“1984年伝説の青春ドラマ”「応募3500人、北斗晶が入門決意」「鬼コーチ役は和田アキ子」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

Netflix『極悪女王』で主演を務めたゆりやんレトリィバァ。配信記念イベントでは、演じたダンプ松本を彷彿とさせる表情で作品をアピールした

 昭和の女子プロレスが話題になる中、つい思い出してしまうのが『極悪女王』の舞台となる40年前(1984年)にTBS系で放送され、全4話ながら深い印象を残した青春ドラマ『輝きたいの』(84年5月9~30日放送)だ。

 世間一般には「巨匠・山田太一が女子プロレスを題材とした作品」「今井美樹の女優デビュー作」としても知られる作品。極悪~とは違い、興行界のドロドロした内幕までを描くものではなく、それぞれ違ったバックボーンを持つ「何かになりたい少女たち」が女子プロレスと出会い成長していく物語だ。

コーチが菅原文太、レフェリーに和田アキ子

 一応説明しておくと、女子プロレスラーを目指す主人公の少女たちの内訳は、19歳と最年長で彼氏アリだった今井美樹(父は滝田裕介、母は川口敦子、兄がいて恋人役は井上純一。両親、恋人ともに女子プロ入門を猛反対)、魚屋の娘でいじめられっ子。力はあるがドンくさい17歳・畠山明子(父は山田吾一、母は野川由美子、背中を押してくれる車いすの親友役が戸川京子)、父はアル中で母子家庭で弟と貧しい3人暮らし。家計を助けるために女子プロレスを志願する空手経験のある少女・小栗絵里花(母は白川和子、アル中で金をせびりに来て娘に撃退される父は鶴田忍)、中学校のスケバン、ツッパリ少女役が現参議院議員の三原じゅん子(両親の描写はなし。不良仲間に柳沢慎吾がいる。本人に女子プロ入門の意思はなかったが、和田アキ子に強引にスカウトされる)、そして唯一、本職からの出演が前年に全女でデビューしたばかりの小倉由美(父は河原崎長一郎、母はあき竹城。両親ばかりがご近所中までもが女子プロ入門を応援)といった感じ。

 選手たちを厳しく鍛える主任コーチが菅原文太で、元レスラーでレフェリー兼コーチを務めるのが和田アキ子。全女の経営者であり、レフェリーやトラック運転手も務める松永兄弟は「松永四兄弟」として知られるが、極悪~ではドラマを区画整理する意味で三兄弟へとトリミング。このドラマでは、寅さん映画の“タコ社長”でおなじみの太宰久雄が1人で経営者を演じている。そのため、コワモテ的な側面はなく、タコ社長同様、いつも金勘定に頭を悩ませつつ、コーチ2人や選手たちに文句を言われるのを恐れつつの社長職という役柄になっている。

【次ページ】 “極悪同盟”以外のレスラーも出演

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