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ゆりやん、唐田えりか熱演『極悪女王』で思い出す…“1984年伝説の青春ドラマ”「応募3500人、北斗晶が入門決意」「鬼コーチ役は和田アキ子」

posted2024/09/26 11:03

 
ゆりやん、唐田えりか熱演『極悪女王』で思い出す…“1984年伝説の青春ドラマ”「応募3500人、北斗晶が入門決意」「鬼コーチ役は和田アキ子」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

Netflix『極悪女王』で主演を務めたゆりやんレトリィバァ。配信記念イベントでは、演じたダンプ松本を彷彿とさせる表情で作品をアピールした

text by

高木圭介

高木圭介Keisuke Takagi

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Takuya Sugiyama

 稀代の悪役レスラー・ダンプ松本の半生をモチーフにしたNetflix配信ドラマ『極悪女王』が早くも大きな話題となっている。

 主人公のダンプ松本(演・ゆりやんレトリィバァ=以下・ゆりやん)をはじめ、クラッシュギャルズ(ライオネス飛鳥=演・剛力彩芽、長与千種=演・唐田えりか)、ジャガー横田(演・水野絵梨奈)、デビル雅美(演・根矢涼香)、ジャンボ堀(演・安竜うらら)、大森ゆかり(演・隅田杏花)、クレーン・ユウ(演・えびちゃん)ら当時のスター選手が、表情もコスチュームもとてつもない再現度で登場するため、この作品が「事実に基づいたフィクション」であることを忘れてしまうほどだ。

 主演のゆりやんは難しいラップ曲なども歌いこなしてしまうほど歌唱力にも定評があるのだが、オープニングでかかる『Dump The Heel』(当時、ダンプ松本がリリースしたミニ・アルバムの中の1曲)をカバーするにあたり、あえてダンプの破壊的な歌唱力までも見事に再現していることにも驚かされた。同系統にある迷曲『マッチョ・ドラゴン』(藤波辰爾)をカラオケで歌ったことがある人ならば分かるだろうが、わざと下手に歌うというのも難しいのだ。

 全日本女子プロレスの事務所兼道場はかつて東京目黒区下目黒、雅叙園のそばにあった。全女解散後、建物は取り壊され、跡地は有料駐車場になっていると聞いていたが、劇中に登場する全女事務所は当時と同じような場所に建っているではないか? 関係者に確認してみると、跡地の有料駐車場を借り切ったうえで、撮影用に同じような建物を建ててしまったのだそうだ。Netflixの豊富な資金力恐るべし!

破壊力・笑い・泣かせる

『極悪女王』が話題になったことで、あらためて女子プロレスが「破壊力」(『毎度おさわがせします』や『夏・体験物語』などで唐突に始まる乱闘シーンで物語をグチャグチャにしてエンディングに突入させる役割)、「笑い」(バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の1コーナー、めちゃ日本女子プロレスで本職も多数出演しては高い再現度とともにコントを成立させた)、そして「泣かせる」と、どのベクトルに向けても振り切れる好素材であることが改めて証明された。

【次ページ】 40年前、TBSでも女子プロレスのドラマが!?

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