VARによる“ゴール取り消し”直後、細谷真大は腰に両手を当てて“まさか”という表情だった　©Takuya Nakachi/JMPA

「もちろん『マジかよ！』というのはありました。ゲームは終わっていなかったので、しっかり切り替えることはできました」

　試合中だから、不本意でも切り替えることには慣れているだろう。それでも「マジかよ！」という感情を一旦持った上でプレーしなくてはならないし、仮にこれと似たような、相手を背負ってターンからのシュートというシーンが、この試合の後半で発生した場合にどうするかも考えなくてはならなくなっただろう。

ハーフタイム、どんな声が懸かっていたのか

　大岩剛監督はゴール取り消しに関して「受け止め方、というのは難しいですね。映像を見て足がオフサイドだったと。切り替えていこうと話しました」と、瞬時には受け入れ難かったと認めている。その上でこうも語っている。

「その後への影響は特になかったと思います。当然、前半終了直前という時間帯も含めて切り替えるのは難しかったけど、（あのような場面を作れたことは）自分たちのやるべきことをやれている、前進できている証だったと思う。（得点取り消しの）影響がない方が良いけど、（判定に左右されないような）その強さは今後つけていきたい」

　とVARの影響を否定しつつも、コメントを聞いている限り完全に切り替えられなかったという現実があった。

©Takuya Nakachi/JMPA

　直後に迎えたハーフタイムは「みんな前向きにいけるという声も懸かっていたし、私もより良いリズムというか、スピードアップしよう、自信を持って今のサッカーをしようと話しました」。まだ0−1、奮い立たせて後半に向かっていったという心境だろうか。

小久保「追いつけてたら波に乗れていた」

　最後方で幻のゴールを見ていたGK小久保玲央ブライアンの目にはどう映ったか。

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