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「藍君も来ました」“最強リベロ”佐野優子はなぜ“人気クレープ屋”へ転身した? 五輪メダリストの第二の人生「バレーと一緒でなかなか極めきれない」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2024/07/24 11:03
京都・嵐山でクレープ屋を営む元バレーボール日本代表・佐野優子(44歳)
『PETIT BONHEUR』はフランス語で、『小さな幸せ』を意味する。
「フランス語で(店名を)つけたかったし、『小さな幸せ』っていう言葉が結構好きで。それをフランス語にしてみたら、すごくしっくり来たんです。
大きなことよりも、本当になんでもないような、小さい幸せがいっぱいあるほうが、なんか楽しいというか、ワクワクする感じがして、好きなんですよね」
バレー選手として、五輪メダルをはじめ大きな幸せをいくつもつかんだリベロが、今は日々小さな幸せを感じるために、そしてお客さんに届けるために、クレープを焼き続けている。
「クレープ食べて、『あ、おいしー』って、ちっちゃな幸せを感じてもらえたら嬉しいですね」
さすらいのリベロが、安住の地で幸せそうに微笑んでいた。
(全3回・完)
◆インタビュー第1回では、パリ五輪に臨む後輩たちや「2人選出」で話題を集めたリベロ小島満菜美、福留慧美への期待を語っている。