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「古賀紗理那のオーラ」「石川真佑の成長がスゴイ!」福澤達哉×荒木絵里香が女子バレーを徹底討論…それでもセッター岩崎こよみにグッとくるワケ
posted2024/06/22 11:04
text by
藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
photograph by
Volleyball World
古賀紗理那はオーラが出てきた
福澤 今年のネーションズリーグを見て、女子代表のキーとなる選手は誰だと思いますか。
荒木 まずはキャプテン、古賀紗理那選手ですね。ネーションズリーグの予選ラウンド、全体で得点ランキング2位なんですよ。
福澤 2位? それはすごいですね。
荒木 一般的にはオポジットがベストスコアラーになりますよね、そこで2位ですから。
福澤 よく打っているなと思っていましたが、数字に表れているんですね。
荒木 1試合平均19点だったと思います。
福澤 女子では考えられないですよね。
荒木 ものすごい数字です。眞鍋監督は「紗理那は1セット5点取りなさい」と言っていて、本人も点数を取ることへの意識が高い。それを体現しているのはすごいことです。
福澤 古賀選手は、ずっとキャプテンでエースとしてチームを引っ張ってきました。オリンピック出場がかかったネーションズリーグを見ていて、古賀選手の成長はどこに感じましたか。
荒木 本当に頼もしく、最後の苦しい場面で1点を取ってくれるという点に成長を感じます。チームのリーダーとしても落ち着いてきましたよね。見ていてどうですか?
福澤 キャプテンに就任してから言葉に力強さを感じていましたが、最初は無理やりスイッチを入れているのかなと思っていました。それが今では、古賀選手はそういう選手なんだというオーラが出てきました。
荒木 プレーではもちろん引っ張れるけど、声もめちゃめちゃかけるんです。指示も的確で、みんなを動かす。そういう姿勢がチームに浸透していって、強さにつながっていると感じます。
福澤 ファン目線で聞きますが、過去には大エースというと木村沙織選手がいますけど、比較するとどうですか。タイプは違いますが。
荒木 見ている人は同じアウトサイドでキャプテンでスラッとしていて似てると思うかもしれないけど、タイプは全然違いますね。性格も違うからなんとも言えませんが、実際、沙織を彷彿とさせることが多くない?
福澤 本当にそうなんです。簡単に点を取るところとか。さおりんもそういうところあったなと。「さおりん」なんて呼んだことないけど。
荒木 めちゃめちゃ難しいインナースパイクも打ちますし。
福澤 最近インナー多いですよね。
荒木 簡単にやりますよね。
ニュー紗理那は夫の西田効果?
福澤 もともと力強く打っているイメージですが、木村沙織さんのように、決め方のバリエーションがすごく増えましたよね。