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「今が一番純粋に楽しい」“タカマツ”ペアで金メダル、バドミントン松友美佐紀(32歳)の現在…混合ダブルス転向でパリ五輪を目指した理由
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byMiki Fukano
posted2024/08/02 11:01
リオ五輪で金メダルを獲得した松友美佐紀。現在も現役でプレーを続ける彼女にインタビューした
「ある程度年齢も重ねてから組んでいて(※ダブルス結成時は松友28歳、金子26歳)、それぞれ男子ダブルス、女子ダブルスをメインにやってきた経験があります。それぞれ積み重ねてきたものも違いますし、当たり前ですけど男子と女子でできることが違うので、それぞれの役割をしっかりしていけるように毎日練習しています。それと、金子は練習を頑張れる選手。そこはいいところだと思いますし、面白いプレーをたくさんするので、一緒に組んでいてすごいと思いますね」
32歳になった松友の思い「人としても成長できる」
松友は現在32歳。後輩たちに背中や言葉で培ってきたことや思いを伝える立場でもある。
「私はこれまでに、女子ダブルスでもシングルスでも混合ダブルスでも強いオーラを持った選手と数多く対戦させてもらいました。今の時代も上手いと思う選手はたくさんいるんですけど、一番大事な時、ギリギリの状況の中で戦わなければいけない時にどこかで逃げ腰になってしまう選手が多いのかなと感じる部分があります。今が昔がという話ではないのですが、後輩たちには選手として強い心を持ってほしい」
松友自身、海外を転戦する中で、「18-5から逆転された経験もあるし、自分たちが大逆転した試合もあります」という。
「逆転するような試合は、その時に負けたくないと思ったからできるものではありません。日々の積み重ねの中で、自分がやりたくないこともたくさんすることによって、人としても成長できると思います」
バドミントンへの愛情たっぷりの言葉が次々と飛び出した。クールに見えて熱い、松友らしさがあった。《インタビュー第1回も公開中です》
(撮影=深野未季)