海外の現場からBACK NUMBER
大先輩2人の背中を追って。佐々木麟太郎の豪快な第一歩。
posted2024/07/04 09:01
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
今や、メジャー各球団の駐日スカウト陣が、日本の高校生を視察するため、甲子園だけでなく、各地方大会まで足を運ぶことは珍しくない。高校通算最多の140本塁打を記録した佐々木麟太郎の名前は、早い時期から各球団の編成担当の間では広く知られていた。
その佐々木が名門スタンフォード大へ進学したことは、米国内でも報じられた。3月の渡米後には紅白戦で放った特大アーチがSNS上で伝えられた。ルール上、9月まで公式戦に出場できない立場から、有望大学生らが集うMLB「ドラフトリーグ」にトレントン・サンダーの一員として参加。6月11日のデビュー戦でいきなり特大の2ランを放ったことに加え、メジャーで活躍する大谷翔平、菊池雄星と同じ花巻東高出身という話題性もあり、一気に注目度はアップした。