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〈マンガ〉「ええっ、1日で藤井・羽生戦連勝!?」観る将騒然…伊藤匠叡王が藤井聡太七冠から奪取とともに注目「振り飛車の新精鋭」とは
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida,NumberWeb
posted2024/07/01 06:00
6月の将棋ハイライト。イラストは関連記事からご覧になれます!
「同時に伊藤さんの強さを感じるところも本当に多くあったので、それを糧にしてまた頑張っていきたいと思います」とのこと。ストーリー性を持つ2人が、今後どのような名勝負を見せてくれるのか――。
2)藤井名人に挑むのは誰? 順位戦開幕&西山女流三冠が!
初失冠となったとはいえ、奪取・防衛を含めてタイトル戦22連覇という藤井七冠の記録は燦然と輝くものです。未だ将棋界の絶対王者と評しても過言ではないだろう藤井七冠に対して挑戦権を得ようとトップ棋士たちが鎬を削る構図は、激しさを増しています。
特に6月に開幕した順位戦、A組です。
<第83期順位戦A級、1回戦の結果>
6月14日:○佐藤天彦九段-永瀬拓矢九段●
6月18日:○増田康宏八段-菅井竜也八段●
6月19日:○佐々木勇気八段-豊島将之九段●、○千田翔太八段-稲葉陽八段●
6月21日:○中村太地八段-渡辺明九段●
順位で見ると、1~5位の棋士相手に6~10位の棋士が勝利するという……本当に実力が紙一重なのだなと実感する結果となりました。例年、名人挑戦と残留争いの動向が年明け以降の終盤戦にもつれる中で、藤井名人への挑戦権を手に入れるのは誰か、すべてが見逃せない……ので、YouTubeの「囲碁将棋TV」から目が離せなくって仕方ありません(笑)。
藤井七冠に挑戦――という観点では、西山朋佳女流三冠もNHK杯の舞台で挑むことが決まりました。23日に放映された1回戦第12局で木村一基九段に153手で勝利。「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれる名手に勝つとは……西山女流三冠はプロ編入試験資格獲得まであと1勝ともしており、その資格を懸けた阿部光瑠七段戦を含めて要注目となります。
西山女流三冠が“藤井戦”に向けて話したこと
藤井七冠と西山女流三冠は2016年の三段リーグ最終局で対局したことがあり、勝利した藤井三段(当時)が史上5人目となる中学生棋士となったそうです。そんな西山女流三冠は木村九段との対局後のインタビューで、藤井七冠戦に向けてこのように話していました。