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パワハラ騒動で楽天退団→メキシコでオールスター出場…安楽智大、現地での“本当の評価”「通訳といつも一緒」「打者が慣れてきた。でも…」
text by
中島大輔Daisuke Nakajima
photograph byRyu Voelkel
posted2024/06/28 06:00
楽天退団のきっかけとなったパワハラ騒動について『週刊プレイボーイ』で語った安楽智大。野球選手としてはメキシコでどのように評価されているのだろうか
「難しい言葉は通訳さんを介した会話になるけど、自分で携帯で調べて、発音して伝えるようにしています。そのほうが相手にも伝わるだろうし、自分も覚えられるし。野球はアメリカから伝わってきたスポーツなので、英語で言われても『そういうことを伝えようとしているな』ってある程度わかりますね」
休みの前日にはクラブハウスでテキーラを嗜んだり、オフになればチームメイトと外食に出掛けてタコスを食べたりすることもあるという。
この1年を無駄にしたくない
「人生が終わったときに『俺、あのとき、メキシコ行って良かったな』って思えれば、それがベストだと思います。この1年を無駄にしたくないので、練習や試合でもコミュニケーションを取りたいなと。メキシコに来ていなかったら、スペイン語をまったく覚えていなかったので(笑)」
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メキシコにやって来たのは、本人がキャリアの中で思い描いていた形ではなかっただろう。騒動に関し、今もさまざまな思いを抱いている人がいるのも事実だ。
それでも、すべて自分が蒔いた種だと受け止め、安樂は新天地から前に進もうとしている。