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「ジャッポーネ感動した、名勝負だ!」日本女子バレー銀メダルをイタリア実況アナ絶賛「一番驚かされたのは古賀紗理那や石川真佑ではなく…」
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byVolleyball World
posted2024/06/26 11:02
VNLで銀メダルを獲得したバレーボール女子日本代表。準決勝では世界1位ブラジルを撃破し、「大会ベストゲーム」と評された
とりわけ、関係者から「大会のベストゲーム」と絶賛されたのはイタリアとの決勝前日に行われた準決勝だった。2時間を超える激闘の末、3-2で世界1位のブラジルを破った。
ベスト4に残った時点で日本は大会のサプライズチームとして高評価を得ていたが、予選プールから数えて今大会13連勝という勝負巧者ぶりや過去の対戦成績から海外での下馬評は完全にブラジル優勢だったといっていい。だが、日本は拾ってつないで打ち崩し、最後には勝敗予想を覆した。
元選手の実況アナも興奮「敬意を払いたい」
試合中継では、忘れられない名実況も生まれた。
「この試合を見た日本の少女たちが、いつか自分もと代表のユニフォームを夢見て、今すぐにでもボールを弾ませる光景が目に浮かぶようです。ブラジルとの準決勝は日本バレー史上に残る名勝負となったのではないでしょうか」
大会を通して日本戦をメインに実況を担当した女性アナウンサー、マリア・ピア・ベルトランは、過去にセリエBでプレーした経験もある元セッターだ。本業の傍ら、今も地元アマチームでトスを上げる彼女は日本のプレーぶりに心を震わされた。
「強い決意に満ちたプレー、仲間への信頼、絶対にあきらめない心とそれを支えるテクニック。選手経験があるなら誰でも、日本みたいにプレーしてみたいって思うんじゃないかしら。実況しながら“バレーって素晴らしい”ってあらためて感動させられた。心の底から彼女たちに敬意を払いたい」
セリエAの試合中継も手掛ける彼女にとって、日本チームで最も親しみのある名前はやはり石川真佑だろうが、一番驚かされた選手の名を問うと、ブラジル戦で21得点を挙げたアウトサイドヒッター和田由紀子の名が返ってきた。