虎今和歌集BACK NUMBER
「サトテルがいないと淋しい…」阪神ファン歌人が詠む、首位陥落“5月前半の虎”「村上は自責点ゼロで負け投手 家出をしても許されるだろう」
text by
池松舞Mai Ikematsu
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/06/04 11:04
中軸として期待されながら5月15日に登録抹消となった佐藤輝明。苦戦が続いた5月前半を短歌とともに振り返る
7点リードをひっくり返される
5月11日 横浜―阪神 ● 11-9
3回までに7点リードも、8回に追いつかれ、さらに筒香嘉智の勝ち越し本塁打を浴びる。痛恨の逆転負けで2位転落。
九点を取っていたのに追いつかれ負けていく日の夕陽がでかい
実況が「何度もごらんください」と筒香の逆転打を見せてくる
横浜に戻ってほんとによかったと藤川球児が筒香を語る
才木、今季2度目の完封勝利
5月12日 横浜―阪神 ○ 0-1
打線は2安打で1得点を挙げ、才木浩人が今季2度目の完封勝利。両軍あわせても計6安打の白熱の投手戦を制した。
今日負けるといやな流れだそんなとき阻止をするのはいつも才木だ
佐藤輝の痛恨失策
5月14日 中日―阪神 ● 4-2
6回に逆転で1-2とするも、佐藤輝明のエラーなども絡み、8回に先発・村上がまさかの3失点。佐藤は翌日、登録抹消に。チームも2位転落。
何回も竜の好守にはばまれた豊橋の空はすごくきれいで
綿々と受けつがれゆくエラーから始まる何かよ始まらないで
塁上でポロリと落とす残像で心のちゃぶ台をぶちまける
村上の百三十球の熱投を私は決して忘れないから
11回無失点の投手リレー
5月15日 中日―阪神 ○ 0-1
11回、近本のタイムリーヒットが決勝点に。先発・大竹耕太郎が7回まで投げ、その後を継いだ4投手によるリレーで中日打線を抑えきった。
苦しんで守り勝ったが中日の継投策が忘れられない
サトテルがいないと淋しい打てずとも華があるから夢もあるから
渡邉のダイビングキャッチに救われた胸に刻んで今日は眠ろう
<後半へつづく>