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大谷翔平だけじゃない…MLBピッチャー「ヒジ故障者が多すぎる」問題、原因はピッチクロックか、球速か?「だから大谷翔平は背中の筋肉を鍛えた」
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byKYODO
posted2024/04/27 11:06
4月26日、ナショナルズ戦の試合前。レフトの守備練習を行い、笑顔を見せるドジャース大谷翔平(29歳)
「石川は他の投手と比べて出力が小さいので、負担は少ないと思います」
昨季、横浜DeNAベイスターズで活躍し、近頃メキシコリーグのレッドデビルズと短期契約を交わしたトレバー・バウアーは出力について、次のような考察をしていた。
「僕は身体能力が低いので、そこまで出力を上げることができない。だから、生まれながらにして速い球を投げられるわけではないんだ。そのおかげで、故障のリスクは低いといえるかもしれない。そのかわり、映像技術を駆使しながら球種を短期的に習得する能力には恵まれているけどね」
投手は多様である。
出力が大きく、100マイル(約161キロ)を超えるフォーシームを投げられる投手は、憧れの対象である。しかし、悲しいことに故障のリスクもはらむ。
一方で、石川やバウアーのような投手にも価値がある。
果たして、「投手の進化」の最終形態は、どのようなものになるのだろうか?