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中田翔のリアルな評判…龍空ら中日選手が続々証言「ベンチでボソッと言うんですよ」ド派手な金髪、グッズ売上1位「衝撃の人気度」
text by
長尾隆広Takahiro Nagao
photograph byJIJI PRESS
posted2024/04/28 11:02
今季から中日に移籍した中田翔。チーム内の評判を選手たちに聞いた
中田本人のインスタグラムにも登場したが、2月のキャンプ休日前に沖縄・北谷にある鉄板焼き店を貸し切り、北谷メンバー(年齢が35歳以下のメンバー)と語り合った。支配下に最も近いと評される期待の若手・松木平優太投手も最初は、強面の見た目に圧倒されたというが、「すごく優しく喋りかけてくれて、中田さんは『投手のみんなは思い切ってインコースにバンバン投げればいい。もし何かあったら俺が守るから』といってくださいました。本当に“大将”というか、心強いです。早く一軍で一緒に野球がしたいです」と心待ちにした。
証言3…かつて「待ち受け画面が中田だった」選手
取材を進めていると、ナゴヤ球場で“中田翔ファン”に遭遇した。二軍で調整中の龍空だ。滋賀出身ということもあり阪神で長く遊撃を守った鳥谷敬氏への憧れを持っていた一方、闘争心あふれるプレースタイルに幼い頃の龍空少年が心酔したのが背番号6だったという。かつて携帯電話の待ち受けも中田の写真だったとか。龍空は「いや、もう全部かっこいいですよ。小さい頃からずっと好きでした。そういう方とまさか同じユニホームで野球するなんて思ってもなかった。実は去年、翔さんに話しかけて『ファンでした』って告白したら、ご飯に連れてってもらうことになって。翔さんと、ジャイアンツからは横川(凱)さん、秋広(優人)、中山(礼都)がいて、ドラゴンズは僕と福永(裕基)さんがいました。そこからの縁なので、今は(一軍と二軍で)あまり会えなくて寂しいですけど、一軍に上がって早く一緒に野球がしたい」と明かした。
紹介し切れなかった多くの証言で一貫していたのは、中田が「勝ちたい」という言葉を周囲に発信し続けていること。それを聞いたチームメイトが、それぞれの立場で刺激され、突き動かされていた。
グッズの売上「チームダントツ」
好影響はグラウンド外でもあった。2月の沖縄キャンプで販売されたグッズの売り上げは、チームダントツ。背番号1に変更した人気選手・岡林勇希が「中田さんには敵わない……」と早々に白旗をあげるほど爆売れだった。球団関係者も「日本ハム、巨人時代から根強いファンもいらっしゃいますし、ドラゴンズに来て新たにファンになった方も多くいたと聞きます」。球場では大混乱を招くため制限はあったものの、時間があればペンを走らせてサインを書き、子供たちに優しい眼差しを送った。