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「僕の口座からお金を盗んで、嘘をついていた」大谷翔平が語った水原一平氏の「嘘」の重さ…米国スポーツで頻繁に起きる窃盗・横領の事例
posted2024/03/27 17:03
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
提供:Los Angeles Dodgers/UPI/アフロ
ドジャースの大谷翔平が3月25日(日本時間26日)、長らく専属通訳を務めてきた水原一平氏の違法賭博問題について声明を発表した。大谷自身の口から発せられた、水原氏の「嘘」の重さとは? 米国スポーツ界でも頻繁に起きている横領のケースも検証する。
水原氏の「嘘」の重さ
「結論から言うと、彼(水原一平氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、皆、僕の周りもそうですね、皆に嘘をついていたというのが結論から言うとそういうことになります」
ESPNの取材に対し、当初、水原氏は「大谷選手本人が口座にアクセスして払ってくれた」と負債を肩代わりしてくれたと話していた。
90分間の取材とあったが、この時には正常な判断ができていなかったのだろう。
水原氏が大谷翔平選手の口座にアクセスし、勝手に、しかも違法賭博のブックメーカーに払っていたのが明るみに出たら、違法賭博以上の罪になる。
しかしそれ以上に水原氏のついた「嘘」の重さが気になった。
「大谷選手本人が口座にアクセスして払ってくれた」
「ギャンブルをやめてほしいと思っていた」
大谷選手が違法賭博への支払いに同意したかのような表現をしていたが、無意識に「大谷選手を道連れ」にしようとしていたようにさえ見える。
大谷翔平から「野球を奪う可能性」も…
水原氏は野球賭博は行っていないと、胴元のマシュー・ボウヤー氏の弁護士は断言しているが、もし関わっていたら大谷選手にも被害が及ぶ恐れが、最悪の場合、大谷選手から「野球を奪う可能性」もあった。
捜査のメスが入り、もう逃げられないと思ったのか。またギャンブル依存症で正常な判断が下せなかったのか。