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「ヨシダへの期待は絶大だった…」吉田正尚30歳、“勝負の2年目”に輝きを取り戻せるか? 地元ベテラン記者のリアルな声「今季はDHが75%」
posted2024/03/27 11:02
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Getty Images
ボストン・レッドソックスの一員として2年目を迎える吉田正尚はどんなシーズンを過ごすのか。メジャーでのルーキーシーズンだった昨季、吉田は打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783というまずまずの数字をマーク。7月下旬の時点で一時はア・リーグ首位打者争いのトップに立ち、最終的にも打率ではリーグ5位という立派な成績を残した。大谷翔平の陰に隠れた感もあるが、特に前半戦ではルーキーながらオールスターに選ばれても不思議はないほどの活躍を見せてくれた。
ただ、昨季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から突っ走った疲れが出たのか、オールスター以降は62試合で打率.254、5本塁打と低調。そんなアップ&ダウンの激しい1年目のあとで、2024年が大事なシーズンになることは間違いない。吉田の今季を展望すべく、ボストンの大御所記者、ピート・エイブラハム氏に意見を求めた。
エイブラハム氏はメジャーリーグを23年取材。現在は老舗ボストン・グローブ紙のレポーターを務め、過去14年はレッドソックスをカバーしてきた。これまで多くの好選手を目の当たりにしてきた大御所記者の言葉には、常に一定の説得力がある(以下、エイブラハム氏の一人語り)
レッドソックスに入団して1年が経ち、今季の吉田はより快適に日々を過ごせるはずだ。メジャーで1年目の昨季は多くの新しい経験をして、WBCのおかげでやらなければならないことは多かった。
今年はWBCがなく、レッドソックスでのシーズンに集中できるのもプラスに働くだろう。また、今季の吉田は主にDHで起用される方向で、最大の長所である打撃に集中できるのも大きいのではないか。