2023年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「M-1負けたけど、結婚してもらえますか?」M-1ラストイヤー…ギリギリで決勝を逃したヘンダーソンの告白「プロポーズを急遽変更した」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2024/03/24 11:07
昨年が結成15年、M-1ラストイヤーだったヘンダーソン。子安裕樹(写真左)と中村フー
中村 今回に限って、番号を覚えてしまっていたんですよ。1019やったんです。いつもは覚えてないのに。なので「2千……」って言った瞬間、終わったなって。
子安 僕はもうプロポーズするって決めてたんで、「負けちゃったんやけど結婚してもらえませんか」、というプランに変更していました。
――2人ともしばらく呆然としていましたよね。
中村 東京の負けた人らは勝った人たちのところへ行って、抱き合っていたじゃないですか。「おめでとう」って。僕、そんなんできなかったですね。自分の器がちっちゃ過ぎるのかな、と。
子安 僕も行ってないです。悔し過ぎて。
「そういう卑屈なこと考えてしまう」
――それが普通ですよね。
中村 でも、ほんまに嬉しいから一緒に泣いてんやろな。トム・ブラウンとかも泣きながら喜んでいましたし。
――多少、無理をしてるんでしょうか。
子安 いや、無理してやったら泣けないと思いますよ。
中村 オズワルドの伊藤(俊介)もくらげが決勝進出して、ぶわーって泣いとったもんな。よかったな、みたいな。
子安 決勝行ったことあるぶん、そういう余裕もあるんかな。なんか、そういう卑屈なことも考えてしまいますね。
――自分の方が上だという。
子安 いやいや、そこまで言ってないですよ。
中村 どんな記事にするつもりなんですか。
――でも人間心理って、そういうものかなとも。
中村 まあ、わからんでもないですけど。
敗者復活“8年周期説”
――準決勝で敗れて、敗者復活戦へすぐに気持ちを切り替えることはできたのですか。