2023年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「M-1負けたけど、結婚してもらえますか?」M-1ラストイヤー…ギリギリで決勝を逃したヘンダーソンの告白「プロポーズを急遽変更した」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2024/03/24 11:07
昨年が結成15年、M-1ラストイヤーだったヘンダーソン。子安裕樹(写真左)と中村フー
中村 なんでヘンダーソン行かれへんかったんやという声が大きかったし、今大会から、敗者復活戦のシステムが変わったじゃないですか。視聴者投票ではなく、目の前のお客さんと先輩芸人の審査員がジャッジするという方式に。例年のように人気投票的にはならないと思ったので、あり得るかなと思ったんですよね。それと「敗者復活から優勝」の8年周期説ということも言われていたんです。2007年にサンドウィッチマンさんが優勝して、M-1が復活した最初の年、2015年にトレンディエンジェルさんが優勝したじゃないですか。その周期で行くと、今年は敗者復活枠にチャンスがあるのかなみたいな。これはほんまにあるんちゃうか、みたいなことを考えていました。
――今年の敗者復活戦は会場も変更になりました。会場が屋外ではなく室内(新宿住友ビル・三角広場)になったんですよね。2021年にも敗者復活戦を経験していますが、そのあたりの変更はいかがでしたか。
子安 一応室内でしたけど、普段漫才をやるような場所とは違いましたね。ビルの1階の広大なスペースという感じで。
中村 吹き抜けでな。(自分たちの声の)返りがあんまりないんですよ。だから、後ろの方まで届いてるのかどうかわからなくて。ちゃんと聞こえてたみたいですけど。
――そのあたりは屋外に近かったわけですね。
中村 1500人も集めてやるところじゃないかなとは思いました。もっといい会場、あるやろ、って(笑)。
――演出でもあるんでしょうね。昔を知る関係者は、敗者復活戦はやっぱり地獄感を出さないとおもしろくないんだと言っていました。
中村 過酷な環境から勝ち上がってこい、というね。
子安 ただ、寒くないというのはありました。寒くない外でしたね。
中村 やっぱ、外やん。
<続く>
(写真=山元茂樹)