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「タカちゃん、塁、雄太がそろえば…」NBAで生きる渡邊雄太の“価値”とは? Bリーグ島田チェアマンが確信「塁が復帰しても影響力は変わらない」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byShnji Shimada
posted2024/03/13 17:00
NBAオフィスを訪れ、渡邊雄太(29歳)らと日本代表選手たちと対面したBリーグの島田慎二チェアマン
あと、W杯が終わった後の祝勝会でのことも印象深いです。パリ五輪への出場を決めたお祝いの場で、雄太は「これで終わりじゃなくて、パリでもやるぞ!」ともうみんなを鼓舞していたんです。その言葉に他の選手たちはわーっと盛り上がっていました。そのシーンを私はたまたま見ることができたんですが、雄太は背中で示すし、口でも言ってくれる、両刀で引っ張ってくれる選手なんだと改めて思いました。
雄太は日本代表でのプレーには常に熱い思いを持っていて、特にパリ五輪を本人は五輪という意味では集大成として考えているんじゃないかと思うんですよ。場合によっては、代表でのプレーにまで話を広げてもそれは同じかもしれません。だからこそ魂のこもったプレーが見られるのでしょうし、それがみんなにも伝播して、何かを起こしてくれる可能性があると思っています。
特に今回の五輪に向けて、日本も過去最強のメンバーが揃っても不思議はありません。まだどうなるかはわかりませんが、塁が戻って来られたとしたら、タカちゃん(ジョシュ・ホーキンソン)、塁、雄太で形成する3〜5番が見たいですよね。この3人が揃えば結構戦えると思いますし、世界を驚かせられますよ。
それに加えて、馬場雄大、比江島慎、河村勇輝、富樫勇樹、さらに啓生もいて……こんなメンバーは普段はなかなか揃わないです。五輪ではそれでも厳しいという人はいますけど、私はやってくれると思います。本当に楽しみにしていますし、奇跡を信じていますよ。